ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年3月18日月曜日- 第12週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
18日 | Business NZ PMI Feb | 2月 ビジネスNZ 製造業景況感指数 |
20日 | Global Dairy Trade Price Index | GDT価格指数 |
Westpac–McDermott Miller Consumer Confidence Q1 | 第1四半期 ウェストパック ー マクダーモット ミラー消費者信頼感指数 | |
21日 | GDP Q4 | 第4四半期 国内総生産 |
22日 | Trade balance Feb | 2月 貿易収支 |
先週Kiwibankが約200社の顧客を招いてRBNZのチーフエコノミストPaul Conwayとの朝食会を開いたなかで、Conway氏は景気はRBNZの予想通りに推移しているとしたうえで、インフレ率はまだ高く、労働市場も依然タイトだとコメントをしています。経済をウォッチしている人には分かりきった内容で特筆するような発言はありませんでしたし、Kiwibankは、同氏との対話と経済指標を見比べて、11月24日の政策金利発表日が利下げ開始日になるという予想を出しましたが、これも具体的な日付をコメントしたという点を除けば、多くの経済アナリストや経済をウォッチャーが「利下げは今年後半」と予想している事で驚きはありません。
予想はあくまで予想ですし、加えて「現時点」での話なので、1週間後には変わることも多々あるという事を理解したうえで、Kiwibankは11月24日だと考えてるのね。程度に捉えておいてください。
今週は21日朝10:45に2023年第4四半期GDP(国内総生産)の発表が予定されています。従来、生産と出費をベースにした発表がされ、およそ1ヶ月後に所得ベースの指標が発表される形で行われていましたが、今回から、所得ベースも同時に発表されることになっています。
Reserve Bank of New Zealand (RBNZ: ニュージーランド準備銀行
=ニュージーランドの中央銀行。日本でいうところの日銀)は今回のGDPを前期比‐0.1と予想しており、大手金融機関もほぼ同じような予想。
ニュージーラン経済の方向性を探る点においては、低迷している経済活動が確認されるたびに、インフレ圧力(特にコアインフレ=消費者物価指数(CPI)から食料品とエネルギーを除いたインフレ率)が十分に抑制されたとRBNZが認識しているかどうかですが、現時点ではまだまだ時間がかかりそうで、多くの事業経営者にとって2024年は利益を拡大させるという本来の経済活動よりも、「生き延びる」事によりウェイトをかける年となりそうです。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
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