ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年6月24日月曜日- 第26週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
24日 | Trade Balance May | 5月 貿易収支 |
Credit Card Spending May | 5月 クレジットカード決済 | |
27日 | ANZ Roy Morgan Consumer Confidence Jun | 6月 ANZ ロイモーガン 消費者信頼感指数 |
ANZ Business Confidence Jun | 6月 ANZ ビジネス信頼感指数 | |
28日 | Matariki – Public Holiday | 祝日 ‐ マタリキ |
RBNZ Chief Economist Paul Conway Speech | RBNZチーフエコノミスト講演 | |
20日 | GDP Q1 | 第1四半期 国内総生産 |
ものかん
先週発表された第1四半期(1-3月)GDP成長率は一部で縮小すると予想されていたものの、蓋を開けてみれば+0.2%とかろうじて成長を見せた形。
力強い成長とは到底言えず、長期視点でもほぼ横ばいと言えるレベルでしか推移していません。注目すべきは、過去1年間にわたり移民純増数が記録的に高い数字であるにも関わらず、経済活動は「ほぼ横ばい」であるということ。つまり記録的な移民純増数がなければリセッション入りがニュースや紙面を騒がせていたかもしれない。
また19日に行われたRBNZチーフエコノミストPaul Conway氏の講演「Inflation: the road back to 2%」では、事実上経済成長が止まっているにも関わらずインフレが広範囲にわたり高止まりしていて短期的には冷え込む兆しが殆ど見られない事などから、インフレは予測しているよりもさらに長引く可能性があるとコメント。
中期的な視点ではインフレ率が急速に下がると考えられる理由もいくつかあげていました。その最たるものは生産力を下回る需要で売れ残りに対応するための価格見直し。
いずれにせよ現状でインフレ率が下がる予兆はほぼなく、現状ではRBNZが年内利下げに舵を切る可能性は遠退いている。雑に言うなら国民には痛みが伴うものの、利下げよりも、粘着度を薄めるための利上げを再度意識する方向に進む可能性があるように思う。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
ニュージーランド経済指標リスト: 意味と生活への影響
ニュージーランドの経済を探る鍵となる主要な経済指標を英語と日本語で一覧にしました。これらの指標が何を意味し、日常生活にどのような影響を与えるか、ぜひチェックしてみてください。経済動向を読み解き、より賢い金銭計画を立てる手助けになります。
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