当ブログでは、日本語必須・有利または日本の技術・知識・経験が求められているニュージーランド国内の求人広告を独自に統計をとり、またその一部をご紹介しています。
しかし、これらに該当する求人の中には当ブログの統計・紹介基準を満たせずに反映させていないものもあり、また基準外の求人のなかにも、疑問符は残るが書き方等の問題かもしれない。というものもあります。
ここでは「基準外求人」と称して、統計には加えない求人であっても、読者に判断を委ねるべき求人について、注意点を記載してご紹介したいと思います。
2024年7月12日更新
同じ求人主から同じタイトルで地域の異なる広告が出稿されました。(下記画像参照)
本文をご覧いただくとわかりますが、この求人は雇用契約を生む求人ではなく、また地域に縛りもないと思われるため、今後は同じタイトルで地域の異なる広告を当ブログが確認しても記事を更新することは致しませんのでご留意ください。
=====================
以下、2024年7月11日公開のオリジナル投稿
=====================
求人原文
本稿では求人内容の日本語化を行っておりません。
下記のスクリーンショットを見て求人に興味を持たれた方はここから求人の英語原文をご覧ください。
掲載元:Trademe
掲載日:9 July 2024
求人主: Superprof SAS
ポジション: Japanese Tutor Jobs in Palmerston North
勤務形態: Full
勤務地:Palmerston North
給与: 記載なし
求人主サイト:https://www.superprof.co.nz/
締切日:記載なし
就業開始日: 記載なし
求められている日本(語)に関連した能力
チューター(プライベート家庭教師)として日本語を教える能力
当ブログで基準外とした理由と、ここでご紹介する理由
基準外とした最大の理由
最大の理由であり、これ1つでほぼ完結する話ですが、
Superprofのウェブサイトをみると事業は、チューターを探している人と、チューターを提供したい人をつなげる個人間マーケットプレイスであり、Superprof社と求人に応募した人との間に雇用関係は発生しないため。
基準外の理由 | ご紹介する理由 |
求人主であるSuperprof社との雇用関係が生じない。 Superprof社との関係は、Superprof社のサイト上でチューターサービス提供の広告を出す利用者なのでSuperprof社の従業員ではなくむしろ顧客。 | 雇用ではないが、自分次第で個人事業主または副業としての機会を構築できる。 |
同社ウェブサイトによるとはフランスで設立・登記されている会社。 当ブログが調べた限りではニュージーランドに法人格はない。 | ニュージーランドや日本を含め世界40カ国以上でサービスを提供している。 |
応募するかどうかの判断は慎重に
第一に、今回の求人広告は、雇用を伴う求人ではない事を理解することが重要。
雇用ではなく「Superprofに個人事業主や副業を考える個人がサービス提供者として登録する人」を求めている広告です。
ですから、履歴書の提出も面接も何もなく登録(この場合は広告を出すのと同意語)するというプロセスになると思われますし、ただ登録しただけでは収入も一切発生しません。
また、ニュージーランドには法人がないであろうSuperprofを介してあなたが提供するサービスを受けたいという人が現れ、有償でサービスを提供した場合、チューターであるあなたは売上の15%をGSTとして計上する必要がありますが、仲介するSuperprof社へ支払うサービス利用料は外国企業なのでGSTが発生していない可能性があります。(当ブログでは同社のシステムを確認していないので「可能性」と表現しています)
その場合、あなたのビジネスは受け取るGSTのみで、支払うGSTは生じないことになります。
とはいえ、元手を最小限におさえて個人事業主や副業としての第一歩を考える場合、今回のようなシェアリングエコノミーを基盤にしているプラットフォームは一つの手段として検討に値すると思います。
興味を持たれた方は、Superprof社のTerms and Conditions を良く読んで、利用者とのトラブル発生時(例えば無断欠席や未納金の発生等)の対応や、Superprof社との間でどのようなチャージが課されていくら残り、そのお金はいつ支払われるのかといったビジネスとしての流れとお金の流れを把握される事をおすすめします。
リンク:求人の英語原文
コメント