ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年7月15日月曜日- 第29週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
15日 | REINZ House Sales Jun | 6月 REINZ 住宅販売価格 |
Business NZ PSI Jun | 6月 Business NZ サービス業景況感指数 | |
17日 | Global DairyTrade Price Index | GDT取引価格指数 |
Consumer Price Index Q2 | 第2四半期 消費者物価指数 |
先週、RBNZ(Reserve Bank of New Zealand: ニュージーランド準備銀行=中央銀行)の政策金利は5.5%に据え置かれましたが、予めお伝えしていたように今回の発表で重要だったのは、金利の据え置き確認ではなく、会合において「どのようなコメントがされ、どのような熱量で話し合われたか」を記す議事録の内容でした。
そしてその内容は5月時と比べて市場が小さくない驚きを持って迎えたほど、”従来と比べて経済成長率の行方を弱気(NZ経済の成長見通しを大幅に下方修正)に見ている”ことが伝わりました。
経済成長見通しを大幅下方修正=再三に渡りRBNZが直接・間接的を問わず述べていたインフレ率が目標値の3%以内に収まる事を目安時期が従来予想していた2025年はじめよりも早まり、政策金利の利下げも年内に行われる可能性が大幅に高まったと言えます。
「驚きの急変」と言えるRBNZの今回のトーンは、過去1年間にわたり移民純増数が記録的に高い数字であるにも関わらず、経済活動は「ほぼ横ばい」の+0.2%だった第1四半期 GDP(国内総生産)に対して第2四半期GDPを導く各種経済データや、それらをさらに先行する各種景況感・信頼感調査がほぼ全方位に渡って弱いことから、インフレ率が従来の予想よりも早期に目標値へ戻る事に自信を深めている表れと考えられます。
直近の5-6月をみても国内製造業の活動はかなり低迷し雇用も減少。小売業も5ヶ月連続の減少を記録し、これらを源となる消費低迷もデータ上で明白。今週17日に発表予定の消費者物価指数でも上昇率の鈍化が見られると予想しますが、その中身(どの部門の物価がどれほど高止まり/下降しているか)に注目です。
RBNZが2024年内に予定している政策金利の発表は残すところ3回(8月14日、10月9日、11月27日)。
データの内容次第では最速で8月の利下げもあり得るか!?今後1ヶ月のデータ発表に注目です。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
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