ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年11月25日月曜日- 第48週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
25日 | Real Retail Sales Q3 | 第3四半期 実質小売売上高 |
Trade Balance Oct | 10月 貿易収支 | |
27日 | RBNZ Official Cash Rate | ニュージーランド準備銀行 政策金利 |
28日 | ANZ Business Confidence Nov | 11月 ビジネス信頼感指数 |
29日 | ANZ Roy Morgan Consumer Confidence Nov | 11月 消費者信頼感指数 |
先週発表されたニュージーランドの10月サービス業景況感指数は、0.3ポイント上昇となり、「わずか」と表現して良い程ながら上昇して46.0となりましたが、長期平均を約7ポイントも下回っていて景気回復と表現するには程遠い結果。更に言及するなら過去4ヶ月間の変動幅は0.7ポイントとなっていて極めて低い位置&狭い変動幅にとどまっています。
これは前週の当コメント欄で言及した製造業景況感指数の低迷とも一致しており、足元だけみると状況は依然として「だいぶ厳しい」と言えますが、景気は上を向きはじめているのか?下がり続けているのか?のどちらかで答えるなら、若干でも「上を向きはじめている」ので、半年くらい先の中期を見据えて「景気低迷の底を打ち、回復の土台を固めている期間」と言えなくもありません。
さて今週は年内最後となるRBNZ(Reserve Bank of New Zealand/ ニュージーランド準備銀行=ニュジーランドの中央銀行)による政策金利の発表が予定されています。今回も金利を「据え置く」という予想はほぼ見られず、利下げはされるだろうが、それは0.50%、0.25%、 0.75%のどれなのか?に焦点は絞られています。
住宅ローンの新規顧客争奪戦が激しさを増している市中銀行では政策金利で利下げされることを織り込んだ住宅ローンの利下げが先週から見られていることからも市場は完全に0.50%の利下げを織り込み済みといってよいでしょう。
毎度のことながら政策金利発表時に注目すべきは、利率変動の有無もしかりですが、金利政策による現状をどのように認識しているのか?今後をどのように見通しているのか?です。
政策金利の発表はこれが年内最後となり、次回2月19日に予定されている2025年1発目の政策金利発表まで約3か月間と通常よりも長く時間が空くので、RBNZの認識と見通しを把握したうえで、この間に出てくる様々な経済指標をみながら金利がどうなるかをあれこれ考えると面白味が増すかと思います。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
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