基準外広告:宿泊施設サポート■ オークランド

当ブログでは、日本語が必須・有利であること、または日本の技術・知識・経験が求められているニュージーランド国内の求人広告を対象に、英語で募集されている求人に限って独自に統計を取り、その一部をご紹介しています。
ただし、英語で募集されていても、表現が曖昧だったり、当ブログの基準に合致しない求人も存在します。
なかには「これは書き方の問題では?」と感じるものもあり、判断が分かれるケースもあります。
そこで当ブログでは「基準外求人」として、統計には含めていないものの、読者の判断に委ねるべき求人を取り上げ、当ブログとしての考察や注意点を添えてご紹介します。
求人原文
本稿では求人内容の日本語化を行っておりません。
下記のスクリーンショットを見て求人に興味を持たれた方は記事の最後に用意している英語原文リンクからご覧ください。

掲載元:Seek
掲載日:20 December 2025
広告主:Luau accommodation ltd
求人企業:同上
ポジション: Accommodation Support
勤務形態: Full time(本文中にはPart timeとFull time両方記載‐どちらなのか不明)
勤務地:Auckland CBD, Auckland
給与:$22 – $25 per hour (本文中には$25 per hourと記載)
広告主サイト:https://www.luauaccommodation.com
求められている日本(語)に関連した能力
日本語力必須
原文まま:- Fluent in English. Portuguese / Japanese speaker is a must
基準外とした最大の理由
この求人は人事担当者のずさんさが際立っており、雇用条件の基本すら整理されていない状態で出されています。
1: 提示給料が法定最低基準を下回っている部分があります。
2025年12月現在ニュージーランドの法定最低時給は$23.50なのに対して、サマリーでは、「$22 – $25 per hour」と記されているので、面接や採用時に$23.50以下の時給が提示された場合は違法です。
2: また雇用形態もサマリーには「Full time」とありますが、本文中には「Part time Position」と「we are seeking for a full-time employee to join the team.」という両方が記されており、どちらなのか判断できません。
そして、下記が一番腑に落ちない点です。
3: 求人広告内で施設の主な利用者は南アメリカ(ブラジル、コロンビア、チリ、アルゼンチン)からの留学生だとしてあり、日本語力を求める要素は全く見当たりませんが、英語+ポルトガル語または日本語を話す事がMUSTとされています。
ここで紹介する理由
求人本文では「Wages/Hour NZ$25.00」としてあるので、実際の提示時給額が$23.50以上であれば法に抵触していません。
応募するかどうかの判断は慎重に
説得力に欠けますが、実は若人16〜19歳を対象とした求人だったというなら、Starting-Out/ Training wage という例外的な給料設定もあり、その場合は時給$22もあり得ますが、成人には適用不可です。
また雇用形態もPart timeなのかFull timeなのかか不明瞭ですが、応募者の希望に合わせるつもりだ等の言い分もできなくはありません。
日本語力(またはポルトガル語)を必須にしている事についても「これから日本人利用者を獲得していくつもりだから」と後で言うことも可能です。
しかし、有料の求人広告を出して人を雇用するという作業を行っている事を考えると、これらは「細かいミス」というよりも、「雇用条件を設計する最低限の作業がされていない」と言えます。
こういう求人ほど雇用契約を交わさずに曖昧なまま押し切られるケースや、契約段階で条件が変わる/変わっている等の問題が起きる可能性があるように思います。
応募を検討される方は、よく考えて行動されることをおすすめします。
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リンク:求人の英語原文




