NZで日常英会話は大丈夫だけどビジネス英会話は無理 ← これ

語学留学や他国でのワーホリを経てニュージーランドに来た方、あるいはニュージーランドで数年過ごしているような20-30代の方から、こんな話を聞くことがあります。
日常英会話はできるけど、ビジネス英会話は厳しい。。。

一般職・日常業務であれば、日常の会話ができる=ビジネスでも十分対応できます。
もちろん、専門職や上級職のように特定の専門用語や高度な表現が必要な場合もありますが、ほとんどの仕事では日常会話ができるなら、それ以上を心配する必要はありません。なぜなら日常会話こそが最も難しいからです。
日常会話ができるとはどういうことか?
日常会話は予測不可能な表現の連続です。
人によって発音やイントネーションが違うだけでなく、同じ意味でも単語・言葉の選び方が無数にあるなかで相手の言いたいことを理解して自分の考えも伝えられる能力です。これができるなら、仕事で使う英語も自然に対応できます。
例えば、英語でgoodと言いたい場合、以下のように様々な言い方があります。
Good → excellent / fine / appropriate / acceptable / superior / desirable / nice / awesome / solid
日本語に訳すと
良い → 素晴らしい/好ましい/適切/問題ない/優秀/望ましい/ナイス/イケてる/バッチリ
こうした幅のある表現の連続を理解している人が「日常会話ができる」人です。
ではここに、一般職でよく使われるビジネス英単語を用意しました。
どれくらい知っている単語があり、その意味を理解できたでしょうか?
これらは日常生活でも耳にするものが多く、おそらく半数近くは日本でそのまま使われている単語ですらあります。
これが(全てではありませんが)ビジネス上で頻出する英単語です。

日常会話ができるなら仕事でも十分
加えて、日本語のような「ビジネスでしか使わないような特別な言い回し」がニュージーランドのビジネス環境にはほとんどありません。
日常会話の延長線上で、カジュアルすぎる表現を関係性の浅いビジネス相手には使わない程度の注意で十分です。
例えば、以下のような場面も、日常会話ができるなら問題なく対応できるはずです。
- メールのやり取り
- 会議での報告や相談
- 同僚との打ち合わせや依頼
日本でいう「ビジネス英語」は、敬語表現や日本独特の言い回しを無理に英語にしたものだったりしますが、ニュージーランドでは意思疎通の正確さや論理の整理の方が重視されます。
「ビジネス英語ができない」は幻想
もし仕事でつまづくとしたら、その理由は英語力ではなく下記のようなものであることがほとんどです。
- 自信や慣れの問題
- 業務の流れや文化に慣れていない
- 専門的な単語や知識が必要
どの職場でも、その業界特有の単語や用語があることは当然。日本でも同じですよね。
そういった単語や用語は働きながら覚えれば十分対応可能です。

ニュージーランドのビジネス英語事情
- 日本のような「ビジネス専門敬語」はほとんどない
- 日常会話レベルで、カジュアルすぎない表現を意識するだけで十分
- 例えば “Sweet” や “Cool” のような口語表現は、相手との関係や場面次第で控える
つまり、ニュージーランドで一般職として働く場合、特別なビジネス英語を覚える必要はほとんどありません。
結論:一般職なら日常会話だけで十分
専門職や上級職のように高度な専門知識や業界用語が必要な場合は別ですが、ニュージーランドで一般職として働くなら、日常会話力があれば、十分に対応できます。
英語で日常会話ができるという事は、日本語で会話するのと同様に、日々、新しい言葉も会話の中から自然に吸収できるという事も意味しています。
「日常会話は大丈夫だけど、ビジネス英語はできない」という状況は、一般職においては発生し得ない幻想です。
日常会話ができる=仕事でも英語でやり取りできる。これが一般職の現実です。

補足:専門用語や高度な表現もある
事実として、一般職での経験を積み、単語・用語を覚えて専門性の高まりや経営に近い仕事へとステージが上がる度に専門用語・ビジネス用語が増える傾向があるのはどの言語でも同じと言えるでしょう。
何が言いたいかというと、日本で生まれ育った新卒者が、日本のビジネスマナーやビジネス上の言い回しがわからないからといって「日本での就職は無理」と思う人は殆どいないのと同じように、ニュージーランドで日常会話に支障がないのにビジネス英会話は無理と思い込む必要はありません。
日常的に日本語でやり取りができるのなら、仕事上のコミュニケーションも必要に応じて学んでいけます。英語環境でも同じように、日常会話ができれば、仕事の英語も自然に身につきます。
だから、英語で日常会話ができるのなら、ビジネスは無理と思わず、まずは一歩踏み出してみましょう。
