コミュニティ、教育、環境の3つの分野のいずれかで活躍し、ニュージーランド(およびオーストラリア)に拠点を置いている、個人事業主、企業、NPO団体、教育団体等が助成金を受け取れるチャンス。
カメラや映像機器メーカーとして日本が世界に誇るグローバル企業のキヤノンが、ニュージーランドとオーストラリアで2006年からおこなっている助成金プログラム ”Canon Oceania Grants”をご存知でしょうか。
今年2023年は、キヤノンのオーストラリア進出50周年記念ということもあり、助成金支給額を通常よりも増やして合計5万ドル支給するようなので、より多くの申請団体が受給できるチャンスです。
助成金ってなんですか? お金を借りられるってこと?
原則として助成金は返金する必要のないお金です。
ただし、次のような場合には返還を求められることがあります。
‐ 助成金申請に虚偽の申告があった
‐ 助成金の目的と異なる目的に使用した
‐ 助成金の交付を受けたにも関わらず一定期間内に申請内容を実施しなかった
‐ 申請した内容の実施が不十分 など
Canon Oceania Grantsは、キヤノンの「共生」の理念に基づいて設立された助成金プログラム。キヤノンは、このプログラムを通じて、コミュニティ、教育、環境の分野で活動する団体を支援し、より良い社会の実現に貢献したいと考えているそうです。
応募期間
2023年5月31日から2023年7月23日(日)19時(ニュージーランド時間)
Canon Oceania Grants ‐ 助成金の種類
助成金は例年同様、下記3つの分野に分けて交付されます。
助成金給付額は1団体につきNZ$5,000 (現金2500+キヤノン製品$2500ドル相当分)です。
- Community Grant コミュニティー団体向け助成金
コミュニティ、文化、社会に好影響を与えられるプロジェクトや組織 - Education Grant 教育団体向け助成金
学校などの教育関連機関。教育対象は子供に限らず大人までと幅広い - Environment Grant 環境団体向け助成金
環境保護への意識向上や持続可能な方法で環境保護を行っている非営利団体や組織
そして、応募されたプロジェクトの中から最優秀賞に選ばれたプロジェクトには、助成金に加えて最大$10,000豪ドル相当のコンテンツ開発パッケージが贈られるようです。
(開発パッケージ=ビデオや写真撮影、編集、スタジオのレンタルなど、プロジェクトのニーズに応じて受賞者と共同で決定される)
受給対象プロジェクト決定のプロセス
- 応募が締め切られた後、審査員が各カテゴリーの上位3プロジェクトを選出。
- その後、一般投票をおこなう。
- 上位3プロジェクトは、その組織/団体またはプロジェクトの環境的・社会的メリットと、その活動を成功に導くためのキヤノンの技術の重要性を考慮して選ばれる。
審査員による選考後、一般投票。そしてプロセス3で「キヤノンの技術の重要性を考慮して選ばれる」ん? 一般投票の意味は? と思う方がいるかも知れませんが、つまり応募フォームに書く内容は、はじめからキヤノンの技術の重要性を考慮したことを書かないと審査員が選出することはないと言うことです。プロジェクトを成功に導く補助をするための助成金で現金の他にキヤノン製品を提供するのですから、キヤノン製品が活躍できるプロジェクトでないと、なんのために$2,500相当の製品を提供するのか意味がわからなくなってしまいます。
助成金 対象外
Canon Oceania Grantsは以下に該当する団体/組織等からの応募を受け付けていないのでご注意ください。
- 政治団体
- 宗教団体
- スポーツ団体
- 個人事業主でない個人からの応募
- 資金調達のためのディナーやイベント
- 資本増強、寄付、債務削減のための活動
- ニュージーランド/オーストラリア以外からの応募
Canon Oceania Grants 応募方法
キヤノンニュージーランドのサイトで原文をご確認のうえ、2023年7月23日(日)19時(ニュージーランド時間)までに、こちらのリンクからオンラインアプリケーションを記入して応募できます。
応募にあたり、メディアからの取材依頼があった場合には必ず応じることや、受給が決まった際にはキヤノンから許可が出るまで、ウェブやSNSなどで公言してはならない事に同意が必要です。
情報ソース: Canon New Zealand – Canon Oceania Grants
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