生活支援 ニュージーランド生活は物価が高い!キャッシュバックで節約する方法(ShopBack体験談)

なにげない友人との会話でオンラインショッピングの話題になり「キャッシュバックサイト(以下、CBサイト)」なるサービスがニュージーランドにあることを知りました。
同じ買い物でも直接サイトに行って買うのではなく、CBサイトを経由してショッピングすることで「あとからお金が戻ってくる」という仕組み。
ニュージーランドは家賃や食品など生活費が高く、毎月の支出が気になります。そんな時、ネットショッピングのキャッシュバックを上手に活用すれば、NZの物価対策としてかなり実用的な生活節約術として有効だとして注目され、利用者が増加の一途を辿っているのだそうです。

とはいえ、CBサイトを経由してショッピングするひと手間を惜しむほどの少額しかリターンされないんじゃない?
と言う私に友人が見せてくれた彼のアカウントは、すでに計NZ$4,900強のキャッシュバックを受けているという表示がされていました。
は? すごい額じゃん!?
ということで、さっそく手のひらを返してアプリをダウンロードし、生活費を賢く抑えるキャッシュバックサイトとやらが本当に節約につながるのか自分自身で約1ヶ月間使ってみました。
本記事では、CBサイトの仕組みと、実際に私が使った「ShopBack」を例に具体的な還元率の事例と利用時の注意点も交えてご紹介します。
生活費を賢く抑えるキャッシュバックサイトってなに?
利用者向けの視点でCBサイトを説明すると、以下のようになります。
いつものネットショッピングを、CBサイト経由に変えるだけで支払った金額の一部が戻ってくる、手軽にお金を節約できるサービス
「ニュージーランドのお金」っぽくビジネス視点で説明すると、以下のようになります。
CBサイトは、広告主と消費者をつなぐアフィリエイトの仕組みを基盤に、「プラットフォーム事業者」として機能しています。そこにサイト利用者(=消費者)へ購入額の一部を還元する「成功報酬型マーケティング」を組み合わせたビジネスモデルです。多くの利用者を抱えることでスケールメリットを発揮し、広告主からより有利な報酬条件を得て、その一部を利用者に還元しています。これにより、広告主、利用者、サイト運営企業の三者すべてにメリットが生まれる「三方よし」のビジネスモデルが成立しています。
サイト規模が大きくなれば収益モデルも成功報酬だけではないはずですが、基本はシンプルに以下の図のような流れでビジネスが回っているはずです。

スーパーマーケットや航空会社のポイント等とは異なり「現金還元」なのが大きな特徴で直接的なお得感/節約感があります。
ネットショッピングで節約!ShopBackとは?
今回私が1ヶ月ほど利用した「ShopBack」は、サイト下部にオーストラリアの住所が記されているので、ニュージーランド発の企業ではなく外資系企業による運営のようです。

信頼できるキャッシュバックサイトなのか?
オーストラリア企業か~と思いながらより深く調べてみると、ShopBackはオーストラリアでもなく、シンガポール企業のEcommerce Enablers社が運営母体で、ニュージーランド事業をオーストラリア支社が管轄しているというパターンでした。
そしてアジアの企業がオセアニアに進出しているという事は、すでに東南アジアにも進出展開している可能性大という事でさらにみていくと、本国のシンガポールおよびNZ、豪州を除き、下記9か国でも展開しているサービスでした。
Germany | Hong Kong | Indonesia | Malaysia | Philippines | South Korea | Taiwan | Thailand | Vietnam

欧州で唯一ドイツが入っているのは欧州展開を見据えて試験しているのかもしれませんね。
日本には進出していない
サイトのウリが「現金還元」なので、日本で展開するには何かしらの金融関連ライセンスが必要になる可能性もありますが、彼らにとってそれは参入障壁にはならないと思います。
想像ですが(おそらく当たっている)、日本はオンラインとオフラインの垣根も超えている超強力かつ超巨大なポイント経済圏がすでに複数存在している成熟市場のため、「私達のサイトなら現金還元!」と乗り込んでも勝ち目を見いだせないと思います。それがほぼ全てだと思いますが、さら加えるなら、利用者とのコミュニケーションが大切なこういうサービスを日本で展開するのは日本人顧客の求めるレベルが良くも悪くも高すぎて外資にはなおのこと厳しい可能性があります。
主要株主にあの日本企業名がある
そんなことを考えながらブラウジングしていたら、意外にもEcommerce Enablers社の主要株主として、皆さんもご存じであろう日本の企業名が出てきました。
三木谷浩史氏が率いる楽天グループのコーポレートベンチャーキャピタル「楽天キャピタル」です。(興味ある方はプレスリリースをご覧ください)

楽天が主要株主ということで、なぜNZのCBサイトにNZでの認知度がほぼ無いに等しい「楽天トラベル」があるのか?
1か月間気になっていたこの疑問が解決しました。
個人事業レベルをゆうに超えてコーポレート株主が複数いるようなEcommerce Enablers社ですから、ありがちなガレージで立ち上げたばかりのスタートアップなどと比べて、きちんとキャッシュバックされるのか?途中で突然消えてしまうのではないか?など信頼感では格段に勝ると思います。
ShopBackをつかうメリットと注意点
メリット
- 無料で登録・利用でき、ShopBackを経由して買い物するだけで一部現金が戻ってくる
- 新規登録ボーナス、アップサイズキャッシュバック(通常より高い率を提供する期間限定プロモーション)、特定ストアとのキャンペーンなどを積極的に行っている
- 大手ローカル、インターナショナルの店舗などおよそ400店以上と提携している
- キャッシュバック(出金)は銀行口座に直接振り込みで受け取り可能 (PAYPALでも受取可)
使い方
注意点
登録や使い方は非常に簡単ですが、ShopBackから提携ショップにアクセスする際、以下の点に注意する必要があります。
- キャッシュバックを受けたいときは必ず ShopBack を経由して購入する必要があります
- キャッシュバックは原則、GSTやショッピングサイトが課す諸手数料を除いた商品価格に対するものです
- クーポンコードや他のポイントサイトとの併用が条件外になることがあります
- VPN経由だったりブラウザのプライベートモードや広告ブロッカーを使うと、トラッキングが正常に働かずない場合があります
- 一部の商品やキャンペーンはキャッシュバック対象外のことがあるので、CBサイトからショップサイトに移動する前に表示される画面で条件を確認すること。
下記画像のMightyApeの場合、キャッシュバックのトラックは2日と速いですが、引き出し可能になるまで90日かかると記されています。またキャッシュバック対象外商品としてアップル社製品やゲーム機なども記されています


こうした点に気をつければ、安心してお得に利用できます。
実際に使ってみた結果
ShopBackを知ったタイミングで、ちょうどホテル予約が必要だったためすぐに利用→あっさり約$390のキャッシュバックを得ました。その後は、物やサービスを買おうと思った時にShopBackを開いて該当サイトがあれば使ってみるという感じで約1か月すごし現時点で約$440キャッシュバックを獲得しています。
ホテルで$390なので、日常生活オンリーだと$50の節約。
それでも年間継続したなら$600の節約なので良いですよね。
例えば日本に帰る航空機代をShopBackで貯めるとか、目標を決めてコツコツ積み重ねていくのが楽しみも増えて良いかもしれません。
キャッシュバックが反映されなかった失敗2件
私のPCはVPNに常時接続されているので、これを切り忘れてKathmanduとChemist Warehoueseでそれぞれ購入した分はキャッシュバックとして反映されないという失敗も経験しました。
VPNを常時使っている人は切り忘れに要注意ですね。
おそらく今回の私のように知ってたけどうっかり失敗した人や、そういった留意事項をきちんと読み込まない層からのクレームが後を絶たないのかもしれません。
受理されるか否かはさておき、ShopBackには「Report Missing Cashback」というボタンが用意されていて、レポート申請できるようになっていました。

私の場合は、完全に自分の落ち度なのでレポートしていませんが、1回の支払いで数百ドルも還元されるようなホテル予約などで失敗したら、ダメ元で申請してみると思います 笑
実際に$4900以上キャッシュバックを得た友人の戦略
ShopBackを紹介してくれた友人に先日も会ったので、どうやって$4900強も節約できてるのか聞いてみたところ、彼は3つの事を教えてくれました。
- 彼はDoorDash経由でCostcoでショッピングしてデリバリーをしてもらうことが多いんだそう。(家が近いからデリバリー無料なんだとか)そしてキャッシュバックを最大化するために、先ずShopBackでDoorDashのギフトカードを購入してキャッシュバックを受け、その後ShopBack経由でDoorDashに行き、DoorDashでCostcoショッピング(ギフトカードで支払い)してまたキャッシュバック。
- 服や物を購入する時は、そのサイトの還元率が近々アップされるかどうかをアプリでチェックして高還元率のタイミングを狙らう
- 最近は少ないらしいが、Chemist Warehouseが頻繁に上限$20とかで謎の100%キャッシュバックやってたらしい

こまめにサイトをチェックしている。という事に尽きますね。買いたい時に買うというスタンスではなく、戦略的に還元率が高いタイミングをねらったり、100%キャッシュバックとかいうバラマキキャンペーンのようなタイミングを逃さずしっかりとその機会を活かす等して合計額を積み上げてんだなという感想を持ちました。
新規口座開設で$10もらえるリファーラル制度
⏩️こちらのリンクShopBackからアカウントを開設すると$10 もらえるプログラムがあるのでご活用ください。
実際には口座開設だけではダメで、きちんと利用してくださいねという事で、以下4つの条件があるのですが、忘れがちだと思われるのが、3番目のキャッシュバックの引き出し方法を選択し、詳細情報を入力しておくこと。
口座開設したら忘れないうちにすぐに詳細情報を入力しておくことをおすすめします。
(i) ShopBack経由で累計10ドル以上の購入を行うこと
(ii) 取引により10ドル分の確定キャッシュバックを獲得すること(ボーナスキャッシュバックを除く)
(iii) キャッシュバックの引き出し方法を選択し、詳細情報を入力済みであること
(iv) アカウントを開設者が、登録日から180日以内に上記すべてを完了した場合にのみ、$10もらえます
アカウント開設後、Account⏩️Withdraw (Money) とクリックしていくと、

E-Wallet TransferまたはBank Transfer (前者はPayPal、後者はNZ国内主要銀行)をキャッシュバック受取先の口座として登録する画面が表示されます。
登録を忘れて$10を逃してしまわないよう、はじめ登録を済ましてしまうことをおすすめします。

へぇ、キャッシュバックしてるんだ と意外性を感じたショップ5選
ものかんが個人的に気になったショップを書き出そうと思ったんですが、リストが400店以上もあり多すぎるのでやめました。そのかわりに、ShopBackと提携してキャッシュバックをしている事に意外性を感じたショップ5選だけ記載しておきます。
1: 楽天トラベル | この記事を書いていく過程で楽天が運営会社の主要株主と知って解決したんですが、知らないうちは、なんでNZのCBサイトに楽天?と違和感しかなかった。 |
2: Amazon オーストラリア | ちょくちょく利用するので嬉しい発見だったんですが、巨大マーケットプレイスなだけにカテゴリー毎の設定が細かすぎる! |
3: Domino’s ピザ | グローバルの戦略転換でクーポンコード乱発を辞めると言っていたDomino’sがこんなところで25%割引! |
4: Mizuno ‐ミズノ | あのスポーツメーカーのミズノ。ランバードのミズノが、NZでネット販売している事自体がすごく意外! |
5: T2 | 豪州発の紅茶専門店。常態的なセールをやっているイメージがないT2がギフトカードをキャッシュバック対象にして販売しているというのが意外! |
アパレルやコスメ、旅行、家電などなど、とにかく様々なショップがあるので下記にスクショを載せておきます。
画像が小さくて良くわからないという方は下記URLから閲覧してください。
https://www.shopback.co.nz/brands

楽天トラベルがあるなら一時帰国時の節約に大活躍するかも?
楽天トラベルがキャッシュバック提携してるなら、日本国内の移動や宿などを予約してキャッシュバックをうけ、さらに楽天ポイントもついてこれはおいしいのでは?と思いShopBackから楽天トラベルサイトに入ってみたら。。。
ん? なにこのサイト? 偽物か???と思わせる左の画像が出てきました。
日本語で普通に楽天トラベルと検索をかけて開くと右の画像のトップページが表示されるので、まるで別物にしか見えませんが、どちらも本物の楽天トラベルです。


日本語サイトはhttps://travel.rakuten.co.jp 、外国語サイトはhttps://travel.rakuten.comとなっていて、日本語サイトの表示言語を外国語に切り替えると、言語だけでなくサイト自体がhttps://travel.rakuten.com に切り替わり、見た目も一変するようになっていました。
また試しに「帝国ホテル」を.co.jp と .comの両サイトで検索したところ、下記のとおり、レビュー件数も評価点も異なっていました。つまり両サイトとも楽天トラベルであるものの、別物として運営されていて、おそらく英語サイトで予約決済しても楽天ポイントは付かないんじゃないかなと思います。ご存じの方がいたら教えて下さい。


まとめ
キャッシュバックサイトとは
「同じ買い物でも、サイトを経由するだけで支払ったお金の一部が戻って来る」
そんな新しい今どきの節約術です。
ShopBackは対応ショップが多く、銀行口座やPayPalに現金としてキャッシュバックを受け取れるので、活用次第で私の友人のように生活費の支援にも大きな力になるので、普段のネットショッピングにぜひ取り入れてみてください。
おまけ1 ‐ ニュージーランド生活で物価が高く感じる理由
ニュージーランド生活で物価が高く感じる理由には複数の要因がありますが、そのうちの「地理・人口」と「インフレ」について、過去に当ブログでも記事を書いていますので、どうしてニュージーランドはこんなに物価が高いのか!?と思う方はご一読ください。


おまけ2 ‐ ニュージーランドにある他のCBサイト
私はShopBackを1ヶ月ほど使っただけのCBサイト初心者なので、他のサイトのメリットや安全性、ShopBackとの違いなどは一切わかりませんが、検索してみたらニュージーランドの競合他社CBサイトがヒットしたのでこちらに記しておきます。
みなさんが一番良いと思われるCBサイトを使ってみるのが良いと思いますが、安全・信頼性にだけは十分ご注意ください。
Kiwiwallet ‐https://www.kiwiwallet.co.nz

ShopReward ‐https://shoprewards.co.nz/

おまけ3 ‐ キャッシュバックはないけど、ガソリン代を抑える方法
キャッシュバックではありませんが、車社会のニュージーランドでは、ガソリンを入れようと思った時にどこのガソリンスタンド(Petrol station)が安いのか?を知ることでも節約につなげる事が可能です。
