[生活] NZの物価が高い理由

生活

日本からニュージーランドに来て悩みがちなことの1つが金銭感覚。

家賃から食品、外食、ガソリン、日用品、娯楽まで、なにからなにまで高すぎると感じます。

実際にほぼなんでも高いわけですが、ニュージーランドで日本と同等のクオリティーのものに同じような価格を求めるのは無理があり、たとえ企業がどんなに努力をしても不可能な領域なので、なぜ高いのかを理解して、不満の1つを解消させることを勧めします。

ニュージーランドで物が高いのは主に次の3つに起因しています。

  • 地理的に世界の田舎
  • 小さな市場
  • 人手不足

地理的に世界の田舎 – 離島に荷物を送るのは割高

オンラインショッピングで購入した商品は、発送先が大都市から離れれば離れるほど、送料は高くなります。日本で配送先を沖縄や離島などに設定したりニュージーランドで都市部以外に設定すると送料が上がりますよね。

ニュージーランドは、アメリカや中国、ヨーロッパなど世界の経済大国から見れば人口が少なく(=市場が小さい)、距離も遠く遠く離れた離島のような存在です。

人口の少ない離島ニュージーランドまで物を運ぶ際、船の運行諸費用(燃料や人件費等)を積荷に分散させますが、人口が少ない=運ぶ物量も少ないため、1商品あたりが負担する運送コストが増えます(=割高になる)し、ニュージーランドで荷降ろしした船が帰路でも運ぶ荷物の量が少ない場合はさらに荷主への負担が増します。

そればかりではなく、荷物の量が少ないほど陸上で発生するコストも割高になります。ニュージーランドは日本の本州と四国を足したような国土に福岡県民ほどの数が散らばって住んでいる国ですから、輸入した商品を倉庫迄運び、そこから各店舗へ少量配送する部分だけを見ても割高なコストが想像できます。

このようにほぼ全ての工程で割高になる傾向が強いので、企業はそれを商品価格に反映せざる得ないのです。

小さな市場 ≒ 物が高い

市場が小さいため、商品を海外から輸入してニュージーランド国内で販売する業者は、輸入した品が余って損をしないように仕入れる量を少なく見積ることが多いです。

例えば、世界の工場と呼ばれる中国の製造業は、世界人口80億人相手のグローバル市場で活躍していますが、国内企業や日本企業からの大きな商談を抱える中で、人口500万人の離島ニュージーランドからの少量の注文に対して価格交渉や輸出費用の調整を真剣に検討するかどうか疑問です。

製造業者の視点では、ニュージーランドの市場は小さいため、1回の取引での利益が低く、長期的なビジネス関係を構築できるかも不明瞭。そのため、少量の注文に対して高い価格で商品を提供することでしかメリットを見出すことが難しいのです。

ニュージーランドの業者は、割高な価格で仕入れた商品を割高な輸送費で運び入れ、倉庫や店舗費用、従業員に給与を支払い、国に税金を納め、ビジネスを大きくするための投資が続けられるほどの利益をデカ盛りし、New Arrivalという価値をつけて500万人の中から欲しがる人に売る事が多いように見受けられます。

市場が小さい=買いたがる人も少ないので、思わず「高すぎやろ!」と思ってしまうような通常小売価格で買ってくれる人たちの列はそう長く続きません。

売れる勢いが衰えるタイミングを見計らって利益を「デカ盛り」から「特盛り」、「大盛り」、「中盛り」、「並盛り」、「小盛り」と様々な割引をおこなうので、セールが常態化している店が多いですよね。

人手不足が販売価格を押し上げる

ニュージーランドで育った若者の中にはオーストラリアやイギリス等に職を求めて行く人が多数います。より良い職を求めて地方から都会に出る日本のそれと同じような感覚かな。

海外へ流出した労働力を補う一つの方法が移民の受け入れですが、コロナ禍による国境閉鎖が長く続いたことやその後の労働力流入規制などにより企業が求めるスキルを持った人材の確保に四苦八苦している状況。

そのような状況下で企業は人材を確保するために、より高い給与を提示して自社で働くことの価値を高めようとします。

しかし人件費が増す事は、販売コストの上昇に直結し、減るのは利益となります。

週40時間労働している従業員10名の時給が$1上がると、ひと月あたり約$1,772の販売コスト増となります。企業はこれらを商品価格に反映させて値上げすることで、利益を維持を検討します。

仮に店舗で販売している商品の平均価格が$75(うち利益$25)だったとすると、$1,772ドルのコスト増を賄うためには、単純計算でひと月あたり従来よりも71個(=$5,325の売上)多く販売する必要がありますが、これでは価格を維持するのが難しいですね。

まとめ

ここまでニュージーランドの物価が高い理由を述べてきました。

これをより身近に表すなら

例えば東京と宮古島や石垣島などを比べて、なぜ島で家電を買おうとすると高いのか?ガソリンが高すぎる!と憤慨する人はさほど多くないと思います。なんとなく、だって遠い離島だし、東京とは人口も桁外れに違うし。という声が聞こえてきても不思議に思う人はいないでしょう。

日本とニュージーランドもそれと同じような感じなのです。

人口500万人が住む世界の田舎ニュージーランドに少量の荷物を運ぶのは割高であり、小さな市場で高額な労働力を使い商品やサービスを売りながら企業として成長していこうとすると、自然と販売価格が高くなるのです。

他方、日本はすぐ近くに世界の工場・中国があり、人口1億2500万人が住んでおり、その経済規模は世界的に見ても大きく、消費力や市場規模も大きいことからビジネスにおいて重要な市場の一つとみなされています。

もちろん事はそんな単純ではなく、為替変動や金融政策など複数の要因が混ざり合っていますが、まずはざっと上記のようにご理解いただければ、「日本と比べてニュージーランドは高すぎる」と苦言を呈すのは無理があるというのがおわかりいただけるかと思います。

というお話しでした。

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