ニュージーランド年収が高い稼げる職種ランキングTOP20

お金

当ブログでも「日本語力が求められる求人」を読者のみなさんにご紹介する際のソース元の1つとして活用している求人情報サイトSEEKが、2023年1月23日~3月23日にSEEKに掲載されたニュージーランド求人広告業界別・最も給与が高い職種とその平均給与額 最新ランキングを公開しています。

ニュージーランド総合ランキングTOP20

ソース:SEEK

ここに記されている年収額は、該当職種の人材募集時に提示された年収の平均額です。

ものかん
ものかん

ベースはSeekに掲載された求人広告=公募された職の給与額のみ反映されています。あわせて営業職を筆頭に、固定給よりもインセンティブの割合が大きい職種は、このようなランキングには反映されにくいということを含んだうえでご覧ください。

トップ20のうち半数がIT職に集中

ニュージーランドで稼げる職種トップ20のうち、全体の50%にあたる10の職種がIT業界。他を全く寄せつけない強さで、もう、稼ぎたいならIT業界にいくことが近道と言わんばかりの結果になっています。

トップ20を業種別に分けると次のようになります。

該当職数業種(原文)業種(日本語)
10Information & Communication Technology情報通信技術
2Accounting会計
2Healthcare & Medicalヘルスケア&メディカル
2Legal法律
1Construction建設
1Consulting & Strategyコンサルティング&戦略
1Engineeringエンジニアリング
1Human Resources & Recruitment人事・リクルートメント

IT業界に続く業界には難易度の高い職業がズラリ

ITに続いてAccounting業界、Legal業界そしてHealthcare & Medical業界がそれぞれ2職種ずつランクインしていますが、これらは難易度が高く、狭き門といえる職種なだけでなく、専門的に修学する必要がある職種ばかりで、転職しようにも大学からやり直す必要性があるなどハードルが高い。

Accounting最高財務責任者ファイナンシャルコントローラー
Legalシニアアソシエイツ企業内弁護士
Healthcare & Medical総合診療医歯科医

トップ20に入っている残り4職種はそれぞれ異なる業界からですが全てマネージャ職です。

Construction建設プロジェクトマネージャー
Consulting & Strategyチェンジマネージャー
Engineeringエンジニアリングマネージャー
Human Resources & RecruitmentHealth and Safety Manager

もちろん、IT業界の仕事だったら簡単に就けるうえに高給だと言いたいのではなく、IT業界は裾野が非常に広く、稼げるうえに常に新技術が出てくるため、就業しながら新たな技術を学ぶ機会が豊富で、それに準ずる資格取得の支援などがあることも多く、キャリアを組み立てる道が他の業種よりも豊富にあるため、単調なルーティンワークが多い職種を選ばなければキャリアアップの機会が少ないという事態に陥り難いという事です。

ニュージーランドで稼げる職業トップ20にランクインしているITの職

ニュージーランドIT業界は、下記10職種が稼げる職種トップ20にランクインしています。
これら10職種の平均年収は$14.8万ドル。

Change ManagerITシステムの変更を計画、実行、評価、管理
Solutions ArchitectITソリューションを設計、開発、実装、およびサポート
Delivery Leadプロジェクトのアーキテクチャ、設計、開発、テスト、デプロイメントなど技術的な側面の管理
ConsultantIT技術を活用して、企業の課題を解決
Technical Lead技術的な方向性を決定し、プロジェクトの技術的なリスクを管理
Security Consultant企業のセキュリティリスクを分析して対策を策定し、導入や運用を支援
Project Managerプロジェクト全般の計画、実行、予算、スケジュール、品質、リスクなどを管理
Reliability Engineerシステムやサービスの信頼性向上のための設計、構築、運用、テスト、監視、分析、問題解決などを担当
Product Manager製品の企画・開発・販売・マーケティング・サポートなど、製品のライフサイクル全般を担当
Data Engineer企業のデータを収集、保存、分析するためのシステムを設計・構築・運用を担当

また、ニュージーランド業界別の職種トップ20の年収平均値でもやはりIT業界がダントツに稼げるというのが分かります。

IT業界13.8万ドル
会計業界$8.9万ドル
法律業界$10.3万ドル*¹
建築業界$9.3万ドル
エンジニアリング業界$10.2万ドル
人事・リクルートメント業界$9.5万ドル*²
*¹ 法律業界の職種は6つのみだったため、6職種の平均
*² 人事・リクルートメント業界の職種13のみだったため、13職種の平均
ソース:SEEK

自分が属する業界の稼げる職種を見てみよう

SEEKにここからアクセスすれば、誰でも簡単に自分が所属する業界で稼いでいる職種と、その平均年収、需要の拡大・縮小を年収の上がり幅というバロメーターを通してみることができます。

アクセスすると画面が開くので、下記画像内に黄色で囲った部分をクリックし、あなたが調べたい業界を選んだら、Viewボタンをクリックするだけで閲覧できます。

ソース:SEEK

もし所属企業の業績に大きく貢献しているにも関わらず給与が記載額よりも低いようなら、ただ「すごいなぁ」とか、「そんなもらってない!」と言って過ごすのではなく、ぜひ、ご自身の給与交渉または転職の背中を押す情報としてお役立てください。

最後に・・・ このグラフがなにを表しているかお分かりになりますか?

ソース:Stats NZ グラフ作成:ものかん

このグラフは、2018年に行われたニュージーランド国勢調査から、とあるグループに属する人々の個人収入をグラフにまとめたものです。


Stats NZ(ニュージーランド統計局)によると、当時の平均週給は$997/週 なので、年収に換算すると$51,986になりますが、このグラフでは2018年当時のニュージーランド平均年収に近い$50,000から、それ以上の年収を得ている個人は全体の16.3%しかおらず、また収入が一切ない個人が全体の19.4%を占めるという、Stats NZとはかけ離れた数字が並んでいます。

このグラフは、

2018年に行われたニュージーランド国勢調査に回答した、ニュージーランド全国に住む日本人のものです。

2018年当時の最低時給は$16.50でしたので、週40時間労働した場合の年収は$34,414.31。
この額を下回る年収者がニュージーランドに住む日本人全体の半数を超えているというのは、日本で言うところのアルバイトやパート的な働き方をする邦人が多いということを示しています。

また国勢調査は調査期間中にニュージーランドに住んでいるすべての人が調査対象となるため、ニュージーランドで生計を立てる個人だけでなく、一時的に滞在しているワーキングホリデーの方や長期留学生なども対象です。
年収としてまとめる場合、(一般的に)そういった年間とおして働くことのない方々の調査回答が、今回のように過半数が最低時給でフルタイム就労したときよりも低い数字となって現れているのかもしれません。

邦人年収レンジ幅
19.4%無収入
52.7%$1 ‐ $30,000
19.7%$30,001 ‐ $50,000
9.1%$50,001 ‐ $70,000
4.4%$70,001 ‐ $100,000
1.8%$100,001 ‐ $150,000
1.0%$150,001以上
ソース:2018年ニュージーランド国勢調査

時を経て5年後の2023年は最低時給は$22.70と、2018年当時の$16.50から$6.20も高くなっていますが,みなさんの所得もぐっと上がっているでしょうか。

みなさんの生活がより豊かなものになり、また今回SEEKが発表したIT業界の職種トップ20の平均年収13.8万ドルを超える額を得ている在留邦人が増えていることを、そして増え続けることを願いつつ、まずは現在の立ち位置を確認するためにも、あなたの職種の平均年収を確認してみてください!

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