ニュージーランド経済 第14週 2024年4月1日

3月27日に行われた新政府による初のBudget Policy Statement（予算方針声明）では、財政黒字化への道が遠のく（＝政府が必要とする借入金額が増加する見込みが高い）ことを確認し、また国民のストレㇲを和らげる、なにがしかのガス抜き（個人減税）を行うという、政府のコミットメントを再確認するのみで、詳細は示されませんでした。

Westpacの経済分析チームは、ニュージーランド政府の借入金額は、既存の借入計画に対してむこう4年間で計150億ドルの増額になる可能性があると示唆しています。

これを見る限り、借入金の大幅増額は避けらそうもなく、従って黒字回復にはさらなる時間を要する事になるでしょうが、借入金の額面は、Budgetが発表される5月までの間に発表されるであろう諸々の減税規模によるところが大きいので、どのような舵取りがされるのかウォッチしていきたいところです。