当ブログでは、日本語必須・有利または日本の技術・知識・経験が求められているニュージーランド国内の求人広告を独自に統計をとり、またその一部をご紹介しています。
しかし、これらに該当する求人の中には当ブログの統計・紹介基準を満たせずに反映させていないものもあり、また基準外の求人のなかにも、疑問符は残るが書き方等の問題かもしれない。というものもあります。
ここでは「基準外求人」と称して、統計には加えない求人であっても、読者に判断を委ねるべき求人について、注意点を記載してご紹介したいと思います。
求人原文
本稿では求人内容の日本語化を行っておりません。
下記のスクリーンショットを見て求人に興味を持たれた方は記事の最後に用意している英語原文リンクからご覧ください。

掲載元:Seek
掲載日:3 May 2025
広告主:Private Advertiser (注:個人が広告を出しているという意味)
求人企業:ICL Education Group (注:NZの法人登記に、左記名義の企業は存在していない)
ポジション: Student Support Officer
勤務形態: Full
勤務地:Auckland CBD, Auckland
給与:記載なし
求人主サイト:
締切日:記載なし
就業開始日: 記載なし
求められている日本(語)に関連した能力
日本語
原文まま:
Good command of the English Language and one of the following: Portuguese, Thai or Japanese.
当ブログで基準外とした理由と、ここでご紹介する理由
基準外とした最大の理由
実在するのはICL Education またはICL Education Holdingsという法人で、ICL Education Group という企業はニュージーランドに存在しません。
さらに法人だとして、企業名ではなく個人(Private Advertiser)として求人広告を出すなんてことは極めて異例です。
ここで紹介する理由
求人には人事部や担当者のメールアドレスが記載されており、そのアドレスをたどると、https://icl.ac.nz にたどり着きます。このサイトは、ICL Graduate Business School という学校のサイトで、ICL Education Groupがコピーライトを持つと記してあります。
応募するかどうかの判断は慎重に
求人本文の記載内容に疑問を持つ点はほぼありませんが、雇用主の不明確さと求人主の不透明さが際立っています。
仮に担当者の経験不足により誤ってPrivate Advertiserとしてしまったと言うなら、企業としての体制に疑問を感じますし、意図的であれば、なおのこと信頼性に欠け説明がつかないと思います。
求人に興味を持たれた方は、応募する前に、慎重に情報収集を行ったうえで判断されることを強くおすすめすると同時に、応募されるならSeekのQuick Applyボタンからではなく、直接メールアドレスに送るなどしたほうがまだ良いかと思います。
リンク:求人の英語原文