ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年7月22日月曜日- 第30週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
22日 | Trade Balance Jun | 6月 貿易収支 |
27日 | ANZ Roy Morgan Consumer Confidence Jul | 7月 ANZ ロイモーガン 消費者信頼感 |
RBNZがインフレ見通しのトーンを、「by the end of 2024」から「in the second half of the year」とした事は、 前回のコメント欄でも述べたように、インフレ率が(従来の予想よりも)早期に目標値へ戻る事に自信を深めている表れ。
先週発表された消費者物価指数でもRBNZの予想値+0.6%を下回る+0.4%となり、第2四半期インフレ率は前期比‐0.7%の3.3%となり、3年前の水準近くまで戻す結果となりました。
先週の消費者物価指数発表で注目すべきは結果ではなく中身だと前回コメントでお伝えしましたが、その中身は貿易財のなかでも特に家具やアパレルなどの輸入小売品の価格低下が顕著に見られ、逆に非貿易財のインフレ率は市場予想を上回る(=高止まり)5.4%となり、貿易財との乖離が見られました。このことからRBNZが8月に政策金利を下げるのは尚早という見方ができます。
ニュージーランドの大手金融機関はこぞって利下げ予測時期を11月に前倒していますが、人口が増加しているにも関わらず失業率が上昇しGDPも低下するなど経済悪化を伝えるニュースなどから生じる不安の増大が消費者の財布の紐をより固くさせる状況が続くと予想できることから、非貿易財のインフレ率も高いところから剥がされて低下する勢いが見られれば、私は10月9日の政策金利で0.25%の利下げ発表もあり得ると思っています。
過去の連続利上げとその後の金利高止まりから、長らく注目されてきた「利下げ時期」ですが、お金の流通量を下げるなどして我慢強く冷ましていた景気の熱を、今後は利下げで急騰させないように注意しながら良い加減に整えていく(=経済回復)手法とそれにより見られる経済データに注目が移行していくと思われます。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
コメント