2023年4月4日、Seekに再度掲載されました。新しいリンクはこちら。当ブログでは求人広告内容の変更有無は確認していません。ご自身で原文をご確認ください。
この求人には指摘しておきたい点が3つあります。1つは、ビジネスコンサルタントであるにもかかわらず、ビジネスマネジメント、マーケティング、経済学などの学位ではなく、会計学の学位を求めていることです。主な業務も財務業務であり、かなり会計に偏っていると言えます。2つ目は、会計に偏ったビジネスコンサルタントのコンビネーションスキルに加え、ニュージーランドで高い日本語力も求めているため、人材確保の難易度が格段に上がっているにも関わらず、3つ目、求人条件に対する年収が$50 – $55Kと信じ難いほど低いことです。Seekによると、オークランドのビジネスコンサルタントの平均年収は100Kであり、この求人に提示されている年収はその半分程度。仮に、実はこのポジションはFinancial Controller的なポジションなのだ。と言うならその平均年収はさらに上がり140K程度です。その給与を得ている人の中に高い日本語力を持った人材がどれほどいるでしょうか。知る由もありませんが、ほんの一握りであろうことは想像に容易い。それだけ貴重と言える能力であり、それを求めている案件の給与が$50 – $55Kです。
広告によれば、この企業は世界17の国と地域に29以上のグローバルオフィスを構えているとのことですが、そのような企業が、曖昧なポジションと市場価値を無視した低い年収設定をしていることは個人的に大きな疑問です。
ニュージーランドにおける日本人の市場価値を著しく下げているとも言えるこの求人は歓迎したくないですね。
Seek.co.nz 掲載日:2023年3月2日 求人原文
求人: PERSOLKELLY (人材紹介会社による投稿)
勤務形態:Full time
勤務地:Auckland
給与:$50 – $55 p.a.
企業サイト:人材紹介会社PERSOLKELLYのサイト:https://www.persolkelly.co.nz
締切日:記載なし
応募方法:求人原文 に記されている人材紹介会社担当スタッフのメールアドレスへ履歴書送信
求人企業
グローバル組織
日本語と英語に堪能ですか?
オークランド拠点
世界17カ国・地域に29以上のグローバル拠点を持つクライアント。高度な知識を持つスペシャリストで構成され、日本語で現地の会計・税務に対応するサービスを提供しています。
同社はオークランドでビジネスコンサルタントを募集しています。フルタイムの正社員で、日本語と英語に堪能であることが条件です。
Some of the key duties include
- 帳簿作成、顧客向け決算書の作成
- 社内または社外でのニュージーランド会計・税務のトレーニング
- ニュージーランド、オーストラリアでの事業立ち上げや事業構造に関するアドバイス
- ニュージーランド、オーストラリアでの税務に関するアドバイス、会計監査、海外取引に関するアドバイス
- クライアントとの関係構築
- 会社とクライアントとの接点となること
- 既存及び潜在的な顧客からの問い合わせ対応
- クライアントとの会計、税務、その他クライアントビジネスに関連する業務の連携
- 事務処理業務
- その他、マネジメントチームから依頼された業務の遂行
Qualifications
- 会計学専攻の学士号
- 2-5年の会計・税務の経験
- CAまたはCPAが望ましいが、必須ではない
- XeroやMYOBなどの一般的な会計ソフトの使用経験
Specific skills
- 言語 – 日本語と英語に堪能であること
- 優れた数学的および分析的スキル
- 優れた文章力および言語コミュニケーション能力
- マルチタスクが可能で、必要に応じて他のタスクやプロジェクトを引き受ける意欲のあるチームプレーヤー
- 買掛金、仕訳、照合、月末処理、固定資産会計、差異分析、レポーティングの経験
- 税務、IFRS、GAAPの知識があれば尚可
- 細部へのこだわり。チームプレーヤー。多文化に対応できる方
この求人は、人材紹介会社 PERSOLKELLYによる投稿です。Seek原文には担当リクルーターのメアドが記されているので、企業のことをもっと知りたいという方は、応募する前に問い合わせるのがよいと思います。
だだ、うーん。
給料額が気になる。50-70p.a.って年収5-7万ドルって意味?仮にそうなら、求められているスキルと業務内容に対する報酬が釣り合ってなくないですか?
新卒のポジションだと言うならわからなくもないですが、そうでもなさそうだし。
コメント