ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年4月22日月曜日- 第17週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
22日 | Credit Card Spending YoY Mar | 3月 前年比クレジットカード決済 |
24日 | Trade balance Mar | 3月 貿易収支 |
26日 | ANZ-Roy Morgan Consumer Confidence Apr | 4月 ANZロイモーガン消費者信頼感指数 |
先週17日水曜日に1-3月期の消費者物価は0.6%上昇し、インフレ率が4%に低下したと発表されました。
RBNZが消費者物価の事前予想を+0.4%としていたことを鑑みれば、全体的なインフレ率は2021年6月以来最低となっていますが、RBNZが最新情報をもって予想値を修正しているにも関わらず、それでも未だにインフレ率の低下速度が予想よりも遅い事を示しています。
今回のインフレ率で注目されたのは、顕著に見られた取引可能な商品の価格インフレ率(貿易財インフレ率:Tradables Inflation)と、非取引商品の価格インフレ率(非貿易財インフレ率Non-Tradables Inflation)の傾向の差。
取引可能な商品の価格インフレ率は、前期(=昨年10-12月)の3%から1.6%(-1.4%)と、大きく低下していました。これは、例えば車や洋服などが金融引き締めによる消費抑制が効いて=高いと感じる消費者の財布の紐が固くなり売れ難くなっているため、値下げなどが行われている事が分かります。
一方で、非取引商品の価格インフレ率(例:家賃、医療費、学校の授業料、公共交通機関の運賃、レジャーや娯楽の費用等)は5.8%と低下傾向と言って良いのか迷うほどしか見られずに高止まりしており=消費抑制が極めて緩やかにしか効いていない事を示しています。逆にここが目に見えて下がればRBNZが目標としているインフレ目標値に到達する時間が早まり、利下げ時期も早まるでしょうが、今回のデータからはむしろ年内の利下げ観測はより遠のいたと言えます。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
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