ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年5月20日月曜日- 第21週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
21日 | Credit Card Spending Apr | 4月 クレジットカード決済 |
22日 | RBNZ Monetary Policy Statement | ニュージーランド準備銀行 政策金利 |
Global Dairy Trade Price Index | GDT価格指標 | |
23日 | Retail Sales Q1 | 第1四半期 小売売上高 |
24日 | ANZ Roy Morgan Consumer Confidence May | 5月 ANZロイモーガン 消費者物価指数 |
Trade Balance Apr | 4月 貿易収支 |
先週RBNZ(Reserve Bank of New Zealand:ニュージーランド準備銀行=日本で言う日本銀行に相当するニュージーランドの中央銀行)が第2四半期インフレ率の見通し調査結果を下記のように発表しました。
1年先:2.73% (前期時3.22%)
2年先:2.33% (前期時2.50%)
前期調査よりもさらに予測値が低下して、RBNZのがインフレ目標値としている1-3%以内に収まっています。他方で、同日NZ統計局から発表された4月の食品物価指数は前月比+0.6%と、依然高止まり見せており、ここ数ヶ月の実際のインフレ率の緩やかな低下が今後も続く見通し。
そうなると、今週の政策金利の発表は「据え置き」で、利下げ時期についての言及予想も、再三RBNZが発信し続けている「インフレ率がターゲットに達し、維持できるレベルにない間は金利を据え置く」という類のコメントになると考えるのが自然の流れかと思います。
こんな中で、国内インフレが高止まりしている現在の状況(アナリスト界隈ではSticky = 粘着性が高いと表現)がRBNZの当初の見立てを大きく覆し2025年中も下がってこないと判断修正したコメントがでる(=利上げの可能性を示唆)なら、市場を困惑させるネガティブサプライズになります。
最後に、先週言及した4月の住宅価格は2023年末から続いていると言って過言ではない程の横ばい状態でした。しかし売りに出た物件数と市場の在庫数、そして売却に要する中間日数のいずれもが緩やかに増えて/伸びていることは、火山にマグマが溜まるようなイメージでしょうか。
政策金利で利下げが始まると、金融機関の間で住宅ローン提供競争が緩やかに加熱しはじめ、住宅購入競争倍率が上昇しはじめれば、不動産エージェントの口上も滑らかになり住宅価格の上昇が見られるかもしれません。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
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