ニュージーランド求人動向 2025年11月:日本語スキルや日本の経験を活かせるローカル求人データ集計結果

ニュージーランドのお金ドットコムでは、ニュージーランド国内のローカル求人サイトや企業・団体の公式サイトに掲載された英語の求人データを独自に集計し、ニュージーランド在住の日本人や元日本永住者の就職・転職活動に役立つ最新求人市場動向を毎月分析・掲載しています。
集計対象は以下の条件に該当し、当ブログで有効とみなした英語で掲載された求人広告。
- 日本語力が「必須」である。 または、
- 日本語力が「あると有利」とされている。 または、
- 日本に関連する「知識」「技術」「経験」が求められている
本記事では、2025年10月に募集された全ての該当有効求人データを集計し、最新の求人動向を取りまとめた結果をご紹介します。
サマリー
11月の企業求人広告活動は前月比 -3、求人件数も -9と企業数、求人数共に減少。
日本語力を 「必須」とした 求人件数4件のうち、3件は日本語教師の募集。
一般業種・職種からは日本語を必須とする求人が1件のみという結果になりました。
また、日本関連の 「技術・知識・経験」 を求める求人件数も15件と低調。
2025年1月からの月次統計をみても、4月に次いで2番目に求人数が少ない月となりました。

言及するには時期尚早ですが、10月末にNZ政府が失業率の高止まりを改善させるために「国内人材の雇用優先」を強く求めた影響が現れている可能性もあるかもしれません。
雇用側から見ると、政府に「NZ人優先」を強く要求された形。
— ものかん@ニュージーランド (@nznomoney) October 30, 2025
Stanford移民大臣は業種区分レベル4・5(小売、ホスピタリティ、物流、建設、医療介護など)を名指しし、十分なNZ人雇用の努力が見られない雇用主がいるとしたうえで、NZ人優先の義務を怠った場合は「雇用認可取り消しもあり得る」と警告。 https://t.co/1hMlDws4Tf
日本関連 「技術・知識・経験」 内訳
ニュージーランドには多くの日本食レストランがあるため、必然的に日本関連の 「技術・知識・経験」を求める職の多くも日本食レストラン関連のものが高い割合を占めるのが通例です。

記事:2024年ニュージーランド 日本語スキル需要企業ランキング|日本関連求人トップ10
で述べていますが日本食関連の仕事は2つの知識と1つの経験を備えれば何かしら得ることができそう。
統計月に当ブログで個別または「日本語教育関連まとめ」で紹介した求人一覧
11月に個別に当ブログで紹介した求人は全て日本語教育関連求人でした。
* リンクは当ブログ内の該当求人紹介ページです
* 求人自体は既に募集が締め切られている場合があります
* 「日本語教育関連まとめ」ページに該当求人の掲載がない場合、募集は既に締め切られています
曜日ごとの求人広告掲載数
曜日ごとの求人広告出稿について特徴的な傾向は「ほぼ見られません」ので2026年1月からは集計しない予定です。

*カッコの意味はこちらでご確認ください。
サイト別求人掲載回数一覧
一般の求人広告媒体として、集客力(掲載数)が高いのは、従来通り有料掲載を主とする Seek および Trade Me の2媒体です。
この原則に大きな変化は見られないものの、11月においては、この2媒体( Gazette を除く)が、一般求人広告全体のシェアを大幅に落とし、68%に留まりました。これは他の月と比較して顕著な低下で、躍進したのがLinkedInです。

当ブログで集計する日本語力または日本語関連の技能などを求める求人に限ると、取り扱い求人件数は、Seekに対してTrademeが苦戦しているのは明らかですが、11月はSeekが前月比で60%減と大幅下落しています。
| 広告数 | Seek | Trademe |
|---|---|---|
| 4月期(4-6月) | 35件 | 26件 |
| 7月期(7-9月) | 38件(+3) | 34件(+8) |
| 10月 | 20件(+10) | 9件(-2) |
| 11月 | 8件(-12) | 9件(±0) |
*求人広告によっては、複数の媒体に出稿しているケースも散見されます。当ブログではそのような場合、先に出稿された媒体にカウント付けしています。
地域別求人数一覧
11月の該当求人地域数は13地域。 地域数は前月比-1 となりました。

| 求人シェア | 11月 | 10月 |
|---|---|---|
| 4都市 合計 | 77.7% (21) | 80.5% (29) |
| オークランド | 48.1% (13) | 50% (18) |
| ウェリントン | 3.7% (1) | 11.1% (4) |
| クライストチャーチ | 11.1% (3) | 11.1% (4) |
| クィーンズタウン | 14.8% (4) | 8.3% (3) |
業種別x職種別 求人広告数 クロス集計
どの業界でどのような職種が募集されているのかを表すクロス集計をみると、毎月のことながらホスピタリティ業界によるシェフとマネージャー募集が圧倒的に多いです。
これは当ブログの広告集計基準が「日本語力」だけでなく、日本関連の知識・技術・経験を求めている求人広告なので、必然的に母数が多い「日本食レストラン関連」に集中する構造になっているためです。

職種別
職種別 日本語力要件と勤務形態一覧

職種別 求人広告掲載年収の平均額

業界別
業界別 日本語力要件と勤務形態一覧

業種ごとの求人広告平均年収

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