[生活] 誕生日や結婚記念日をNZ国王や総督、首相から祝ってもらえる制度-条件有

生活

日本には100歳を迎える高齢者に内閣総理大臣からのお祝い状と記念品を贈呈する行事がありますが、ニュージーランドにも国がCongratulatory messages(お祝いのメッセージ)を贈る制度があります。

ユニークなのは、長寿のお祝いだけでなく、結婚記念も国が祝ってくれるという点。行政から連絡を受けるのではなく、政府内にお祝いメッセージ依頼に対応するサービスチームがあるので、自ら、私を祝ってくれとサービスチームに連絡・申請をする必要がある点。そして式典等で授与されるのではなく、郵送されてくる点です。

申請可能な対象者は以下の条件を満たす方に限ります。

  • ニュージーランド国籍または永住権所有者であること
  • 100歳を超えていること
  • または結婚50周年、55周年、60周年、65周年、70周年またはそれ以上であること。
ものかん
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ニュージーランド国外で出生または結婚届けを提出している方は、それら関係書類の提出をお願いする。(下記原文)とも書かれています。実質提出はMUSTで求められるのでしょうが、英語的には”if you have them.”なんですね。なんか弱気に聞こえてしまいます。

If you were born or married overseas, we will ask you to submit supporting documents, if you have them.

お祝いのメッセージは誰からもらえる?

誰からメッセージが届くのかは、お祝いするイベントにより異なるようですが、リストがあり、その中の誰かが送ることになっています。

  • 100歳長寿国王、総督、首相、高齢者大臣、地元の国会議員
  • 101-104歳長寿:首相、高齢者大臣、地元の国会議員
  • 105歳+ 長寿国王、総督、首相、高齢者大臣、地元の国会議員
  • 結婚50周年:総督、首相、高齢者大臣、地元の国会議員
  • 結婚55周年:首相、高齢者大臣、地元の国会議員
  • 結婚60周年、65周年、70周年+国王、総督、首相、高齢者大臣、地元の国会議員

誕生日をまたは結婚記念を迎える方が次の都市に住んでいる場合、市長からメッセージを受け取るという選択肢も選べるようです。

  • Ashburton
  • Christchurch
  • Dunedin
  • Hamilton
  • Hutt City
  • Manawatu
  • Masterton
  • Rangitikei
  • Tasman
  • Tauranga
  • Waimakariri
  • Waimate
  • Waitaki

そもそもニュージーランド国王は誰??

  • ニュージーランドは独立した国でありながら、イギリスの旧領土が加盟する「コモンウェルス」(英連邦)の一員で、憲法でイギリスの王がNZ国家元首を務めることになっています。従い、2022年にエリザベス英女王が死去し、新たに即位したチャールズ三世がニュージーランドの国王にも就任しています。国王といっても、「象徴的な存在」で事実上の名誉職です。

ニュージーランド総督ってなに??

  • 国王の代理人という立場で、ウィキペディアによると2023年時点の総督は初のマオリ女性シンディ キロが務めているようです。議会や首相に対しての権限を有し、祭礼・儀礼上の職務として公式行事、式典出席、海外からの来賓との接見、海外訪問などを行っているとのこと。
ものかん
ものかん

「ニュージーランド国王」や「ニュージーランド総督」ってのは、その字面だけを見ても別次元のオーラが発せられているように感じます。どうせなら「国王からメッセージを貰いたい!」と思う人が多いかと推測しますが、首相や、高齢者大臣から来る事もあり得るというのは見過ごせません。十分すごいんですけど、格落ち感が否めない。

しかし、さらには地元の国会議員からメッセージが来ることすらあり得る。。

地元の国会議員だって国の最高議決機関である国会で、法律の制定、予算の議決と決算の審議、条約締結の承認などに携わる人なんですけど、うーん。

言ってしまって良いのか、止めとくべきか。個人のブログですから言ってしまいますが、

このイベントにおいて、地元の国会議員からメッセージが来たらきっとガッカリするよね。

国王、総督、首相、高齢者大臣、地元の国会議員 この中からの地元の国会議員ですから、祝われてる感が激しく散るよね。

原文にある注意書きは確実に国王からメッセージを貰う方法を暗に教えてくれているのか?

英語の原文には次の注意書きが書かれています。

105歳の誕生日のお祝いメッセージまたは、結婚60周年、65周年、70周年(70周年以降の記念日も含む)のお祝いメッセージの申請期限が6ヶ月過ぎてしまった場合は、お祝いメッセージチームにご連絡いただければ、その方の次の記念日に国王のメッセージをお届けします。

これは確実に国王からメッセージをもらうための裏技なのでは??と思えてしまう記述です。

年齢なら106歳の誕生日。結婚なら60周年以降ならいつでもという風に読み取りましたが、私には判断つきません。どうなんでしょう。

お祝いメッセージの申請期間

  • 誕生日の3ヶ月前から6ヶ月後以内に申し込み

申請に必要な書類

  • 誕生日または結婚式を挙げた日
  • 出生地または挙式地-ニュージーランド国内か国外か(ニュージーランド国外であれば、可能であれば出生証明書または結婚証明書のコピーを提出)
  • 該当者または夫婦の氏名(出生証明書または結婚証明書に記載されている氏名)
  • お祝いする人、夫婦の希望する名前(通り名などがある場合)
  • イベントを祝う人または夫婦の現住所(選挙区(住んでいる投票地域)を含む)。

お祝いメッセージの申請方法

本稿の冒頭でも書いたように、お祝いのメッセージをもらうためには、待つのではなく、自ら申請することが必要です。ご本人が申し込むことも、誰かが代わりに申し込むこともできます。

メッセージは、誕生日や結婚記念日の10日前に本人や夫婦に郵送されます。

申込みは下記のリンクから直接オンラインで手続きを取ることができます。

誕生日のメッセージ - NZ政府サイト(govt.nz)内の申請フォームページが開きます

結婚記念のメッセージ- NZ政府サイト(govt.nz)内の申請フォームページが開きます

申請後の流れ

申請内容に不備がないかをお祝いメッセージサービス担当が確認します。

その際、内容確認のために、担当者から連絡をすることがある。

申請が承認されると、政府内でメッセージを準備するための手続きがされ、その後、お祝いメッセージが郵送されます。

お祝いのメッセージは、そより早い受け取りを希望された場合を除き、通常、誕生日や結婚記念日の10日前に本人または夫婦に郵送されます。

ものかん
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まあメッセージと言っても個人的に書かれた内容であるはずはないので、賞状のように、印刷された定形文に署名が入っているという類のものだろうとは想像がつきます。

が、しかし、されど国王からのメッセージですよ。どんなものなのか受け取ってみたいですね。

The World Bankによると、2023年の時点でニュージーランドに住む人の平均寿命は82.06歳。そこから考えると、婚姻60周年記念を狙ったほうが100歳長寿を狙うよりも確率が高いかな。

お祝いメッセージについての詳細はこちらのリンクから政府サイトを開くか、下記URLをお使いのブラウザーにコピー&ペーストしてご確認ください。

Congratulatory messages
You can get a free congratulatory message for significant bi...

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