生活支援 タイミング次第 車を$0~で借りる方法

お金

過去にもいくつかの生活支援情報をみなさんと共有していますが、
今回はニュージーランド国内都市間を車で移動する際に、大きく費用を節約させる情報です。

ものかん
ものかん

私は「無料」や「たったの$1!」等の型破りなGood dealを見聞きすると、ビジネスとして実現可能なのか? オファーを提供している会社のメリットや業界のしくみなど諸事情を勘案することがありますが、今回の話はタイトルに嘘はなく、タイミングと条件次第でレンタカー会社の車をNZ$0~で利用できるだけでなく、車もコンパクトカーやハッチバック以外にもキャンピングカーやSUVなどを選べたり、給油が1回分無料になったり、ウェリントン~ピクトン間の車とあなたのフェリー代すらが無料になることもあります。

怪しさはないのか?
どのような仕組みになっているのか? といった疑問を解消し
併せてどのように利用するのかを本稿で解説しています。

タイトルを読んで興味とともに疑いの目を向けられた方も、そうでない方も、本稿を読んで納得したうえで活用されることをおすすめします。

本稿タイトルを含め、冒頭から使っている「タイミング」そして「条件次第」という言葉が今回のキーワード。
レンタカー事業者と、条件が整っている利用者が共にWin-Winになれる業界のからくりがあるので、それがどういったもののか理解すれば、安心して利用できると思います。ではさっそく、からくり を紐解いていきます。

1日$0~で車が利用できる からくり は次のようになっています。

レンタカー事業者が指定する期間内

店舗Bに「乗り捨て」られた

指定する系列店舗Aまで運転して行き戻すこと。

ニュージーランドでレンタカーを予約する際は、
車を借りる店舗と、返す店舗を選択します。

この時に、車を借りる店舗Aに返却せずに異なる店舗Bに返却する「乗り捨て」などと呼ばれるオプションの返却方法を選択できるレンタカー会社があります。

「乗り捨て」の一例
〇〇レンタカーのクィーンズタウン空港店で借りた車を、
〇〇レンタカーのクライストチャーチ空港店に返却(=乗り捨て)

ニュージーランドの場合、オークランド、クライストチャーチ、クィーンズタウンの3拠点に店舗があるレンタカー会社であれば「乗り捨て」サービスを提供している可能性があります。

「乗り捨て」サービスは便利でニュージーランドを旅行する人々に人気がありますが、レンタカー会社にとっては課題もあります。

特定の乗り捨て人気店舗(例:空港の店舗)に乗り捨て返却が集中してしまうと、他の店舗で貸し出し用の車不足が生じ、その結果、事業全体の車両保有数は十分でも、適切な場所で車両を提供できないためにビジネス機会の損失が生じ得てしまいます。

これを回避するためにレンタカー会社では、「乗り捨て」られた車を、陸送業者にお金を払いカーキャリアーなどに載せて元の店舗へ輸送するので輸送コストが発生しています。

イメージ写真

このコストは「乗り捨て」を選択したレンタカー利用者が支払うレンタル代に含まれているなどしていますが、レンタカー事業者としては、輸送コストを抑えることができれば、その分、利益を手元により多く残せることになります。

そこでレンタカー事業者が車を適切な店舗に再配備するためのコストを軽減する手段として副産物的に生まれたサービスが本稿でご紹介するCar Relocationです。

レンタカー会社が指定する期間内に
指定する店舗から車をピックアップして
指定する系列店舗へ車を運転して戻してくれる利用者を募っている。

「お! そのタイミングで〇〇へ行くなら私の車を運転していってくれないかな?」という具合です。

これにより、レンタカー会社は輸送コストを抑えつつ、利用者は低料金で車を借りる機会を得られるという双方にメリットのある仕組みが実現しています。

情報は主に直接レンタカー会社のウェブサイトを検索するか
レンタカー会社に問い合わせるか
またはCar Relocation専用ウェブサイトで見つけるかの3択になります。

国内に複数の店舗ネットワークがあり利用者に「乗り捨て」サービスを提供しているレンタカー会社のウェブサイトにアクセスするか、電話/ Eメール等してCar Relocationを募集しているかどうか確認します。

ものかん
ものかん

電話してCar Relocationの募集を聞くのは図々しい気がするとか、存外な対応されたら嫌なので気が引ける等という方もいるかと思いますが、先にも述べているとおり、Car RelocationはWin-Winの形を構築していますし、「希望する場合は電話してほしい」との記述も散見されたので、臆することなく問い合わせてよいと思います。
ただし「Relocationが必要な車は(今は)ない」という返答も多々あるはずなのでタイミング次第と割り切ることが大切です。

連絡する際はCar Relocationありますか?ではなく、
下記情報を用意しておいたほうが話がスムーズにいくと思われます。

‐ ピックアップ店舗または地域
‐ ドロップオフ地域
‐ 希望ピックアップ日(前後◯日などと柔軟な方が良いハズ)
‐ 希望車両タイプ(セダン、SUB、キャンパーバン、または何でも良い 等)
‐ 希望ミッションタイプ(オートマ・マニュアル)
‐ あなたの年齢
‐ 運転免許証の種類(NZ免許証や日本の免許書と法的に認められた翻訳士による翻訳等)


レンタカー会社のウェブサイトにアクセスする場合
通常のレンタカー予約とは別ページにCar Relocationの記載があるかどうか検索してみてください。
「Deals」や「Special」といったリンクの中に記されている場合が多いです。
*Car Relocationに関する記載が一切ないレンタカー会社や、記載はあれど現在は募集なしという会社もあります。

レンタカー会社リンク:Car Relocationページ
Apex Car Rentalshttps://www.apexrentals.co.nz/deals
Ezi Car Rentalhttps://www.ezicarrental.co.nz/hot-deals/relocation-deals/
GO Rentals NZhttps://www.gorentals.co.nz/rental-car-relocation/
Jucyhttps://www.jucy.com/nz/en/campervans/nz-deals/relocations
Mode Car & Camper Rentalshttps://www.moderentals.co.nz/relocation-specials
NZ Rent A Carhttps://www.nzrentacar.co.nz/relocations/
Omega Rental Carshttps://www.omegarentalcars.com/hot-deals/relocations/
SNAPhttps://www.snaprentals.co.nz/car-rental-relocation
Spaceships Rentalhttps://spaceshipsrentals.co.nz/deals/relocation/
Travellers Autobarnhttps://www.travellers-autobarn.co.nz/campervan-hire-new-zealand/campervan-relocations
リンク切れを見つけた方はご連絡いただけると嬉しいです。

キャンパーバン専用レンタルのmauiは、具体的な募集要項をネット掲載せず、代わりに車を動かしてくれる人を登録制にして募集しているようです。

車を指定された場所へ期限内に移動(Car Relocation)してくれる人を募集するための専用ウェブサイトがいくつかありますがニュージーランドで代表的なサイトは下記の2サイト。

いずれのサイトもレンタカー会社が車両を特定の場所に移動させる必要がある際に掲載し、運搬を担ってくれる利用者を募っているため、利用者は車を無料または一日NZ$1からなど低コストで利用できます。
車両のピックアップとドロップオフの場所や期間、車の走行距離制限の有無やガソリン代やフェリー代の補助の有無などが設定されており、条件に合うリロケーションプランを選ぶことができます。

Transfercar
ニュージーランドをはじめオーストラリアやカナダ、アメリカで展開

https://www.transfercar.co.nz

見た限りブッキング費などはなさそうで、Relocateするにも$0 というのが多く見受けられます。

Imoova
こちらは更に範囲が広く日本やヨーロッパでもサービスを展開しています

https://www.imoova.com/en

こちらのImoovaでは$50のブッキング費が課されるようです。
また車をRelocateするにも$0 というのは無く、$1/日が主流のようです。

一見すると、Transfercarのほうがブッキング費もRelocationにかかる費用もお得で、Imoovaを利用するメリットが薄く感じられますが、こちらのほうが車を利用してよい期間および有料のオプション適用日数が長いように見受けられました。

Pros: メリット

  • 条件さえ合えば通常のレンタカーでは到底ありえない金額で車を借りることができる
  • ニュージーランドの北島と南島を結ぶフェリー代が無料や、ガソリン代の補助がある場合もある
  • オプショナルで日数を追加(有料)できることもある

Cons: デメリット

  • いつでも利用したい時に希望に沿った形で借りられるとは限らない
  • 競争倍率が高いので、希望に合うものが出た際には即決断しないと他にとられてしまう可能性
  • 車・会社・サイトごとに条件が異なるのできちんとオファー内容を読む必要がある
    例:
    ‐ 年齢制限の有無
    ‐ 車がマニュアル車の場合有
    ‐ ブッキング費がかかる場合有
    ‐ 車によりBond(保証金:車を無事に返納すれば全額返金)が4桁ドルの場合有
    ‐ 走行距離制限がある場合有

ここでTransfercarのサイトを見ていきます。
画面左上のピックアップ地と返却地を先駆してSEARCHをクリックすると、リロケーション広告が表示されます。(0件で表示されない場合も有)

表示されるリロケーション広告からは以下のことがわかります。

11月1日~23日の間で、最長4日間使って、クライストチャーチ空港支店からオークランド空港支店へ
写真のキャンパーバンを移動させてくれる人募集。(募集要員2名)
フェリー代は依頼主(レンタカー会社)負担
車を利用する費用は最長4日間まで$0
利用者が希望する場合、オプションで最長2日間、1日$90で延長貸出可。

11月23日までにオークランド空港支店に車が戻っている必要があるという意味なので、
もしも11月22日にピックアップするとした場合、22日と23日の2日間でオークランド空港支店まで車を届けるという事になります。

気になる広告をクリックして詳細が表示されたら、カレンダーからピックアップ日と返却日を選択します。
仮に5日間選択してみると、画像のように5日間キャンパーバンを使ってクライストチャーチからオークランドへ移動する費用は$90であることが表示されます。
その内訳も(この車の場合は最長4日間まで$0)なので、4日間は$0。
エキストラ追加オプションを1日加えて計5日間なのでその1日分が$90と明瞭です。

ここで確認しておくことは2つ。
1:Trip informationに記されているピックアップと返却の時間帯が定められていること
2:走行距離制限の有無 ‐ Kms allowed というのがそれで、Kmsとはキロメートルで、つまり走行距離のこと。この車の場合はUnlimited = 制限なしということ。
日数内にきちんと返却してくれさえすれば、Auckland空港に向かって最短距離で移動する必要はなく、例えば、ネルソンに立ち寄ったり、ギズボーンに立ち寄ったりなんてことも自由です。

走行距離制限がある場合も、その範囲内であればどこに立ち寄っても問題はありません。ただし制限を超過した場合には、あらかじめ設定されている超過走行料金が距離数に応じて請求されます。

TransferCarでは日付を選択した際、カレンダーに色付けされる表示には2種類あるそうで、サポートページにその説明があったので簡単に説明ておきます。

https://freshdesk.transfercar.co.nz/support/solutions/articles/47001109131-night-vs-day-bookings-in-vehicle-settings

日数がフルカラー(暦日)またはハーフカラー(24時間サイクル)となっていて、例えば下記の広告の場合、12月14-15日にかけて、ハーフカラーとなっています。
募集は1日でクイーンズタウンからクライストチャーチへリロケーションしてほしいという内容ですが、1日=同日のうちにではなく、車をピックアップしてから「24時間以内かつ、指定されている返却先店舗指定時間内」という意味になるようです。

詳細画面には Additional detailsというのが記されているので、リスクエストをする前にこちらで詳細を確認しましょう。

この車を利用するためのBond(保証金)は$3000。年齢は18際以上。NZ/Ausの運転免許証か、法的に認められている英訳付きの運転免許証が必要であることなどが書かれています。

タブをTripからBranchesに変えれば、車のピックアップと返却場所をそれぞれ確認できます。

そしてVehicle 車両タブでは、車の乗車可能人数や年式等といった部分や、トランスミッション(マニュアル車・オートマ車)、燃料タイプ(ガソリン・ディーゼル)、そして今回のキャンパーバンタイプの場合には、ベッドの数やセルフコンテインメント認証を取得しているかなども記されています。

近年はオートマ車が主流なので見落としてしまいがちですが、この車はこう書かれています。 Transmission: Manual
「マニュアル車」だと明記されていますね。
仮に見落としていて、ピックアップ当日にマニュアル車は運転できないとなると、当日キャンセル料などが発生してしまう可能性があるので十分注意してください。

Policyタブには、車の事故や盗難などトラブルが発生した場合の自己負担やキャンセル料金など事前に理解しておくべきことが記されています。

ここで重要なのは「保険」。
通常のレンタカーをする際、多くの方はオプションで保険を購入すると思いますが、Car Relocationの場合もこの点は同じと考えて良いでしょう。
車両保険に関する詳細は車提供元のレンタカー会社によって異なるものの、通常のレンタカー同様にCar Relocationも多くの場合は基本的な保険カバーが含まれています。
ただし、一般的にはExcess (自己負担額) が高額に設定されていて、追加保険オプションが用意されています。


上記画像の場合、Excess Liability$3,000となっているので、車の修理が必要な場合、利用者は最高NZ$3,000まで支払う義務があるということになりますが、追加保険オプションをNZ$45/日で購入すれば自己負担額は$0という訳です。

ここまで記事を読んでいただいて車が無料や$1/日~借りられる理由がよくお分かりいただけたと思います。

レンタカーほどの自由度はありませんし、予約を取る際もタイミングや運が大なり小なり関わってくるものの、先ずはCar Relocationというシステムの存在を知り、次いでこれをうまく活用できれば、ふだんの旅行ではなかなか手が出ないキャンパーバンを使う機会だったり、単純に北島・南島感のフェリー代を節約したいだとか、観光ではなく移動するだけの安価な足を探している等、状況に応じて新たな旅や移動の選択肢を持てるかと思います。

ここまで書き終えて「さて記事をアップしようか」という段階で、もう1つ、オーストラリアの企業がオーストラリアとニュージーランドで2011年から運営を続けているキャンパーバンのリロケーションに特化したサイトを見つけたので併せてご紹介しておきます。

こちらのサイトはブッキング費と車を利用する費用($1/日~)がかかるようですが、リロケーションの旅をSNSでシェアすると記載額のキャッシュバックがあるようです。

https://coseats.co.nz/campervan-relocation

サイトのメニューをみると「join the waiting list」や「my request」といった項目がありました。

ためしに「join the waiting list」をクリックしてみたところ下記のようなポップアップ画面が表示されました。ピックアップ地と目的地、出発希望日を入力してEmailでアラートを受け取れるようになっていました。

「my request」というのはログインを求められたので分かりませんが、たぶん上記のメールアラートの内容変更や削除といったことができるのではないか?と想像します。

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