ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年12月9日月曜日- 第50週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
11日 | Manufacturing Activity Q3 | 第3四半期 製造業活動 |
12日 | Retail Card Spending Nov | 11月 小売カード決済 |
13日 | REINZ House Prices Nov | 11月 REINZ住宅価格 |
BusinessNZ PMI Nov | 11月 BusinessNZ 製造業景況感 | |
Net Migration Oct | 10月 移民純増数 |
ニュージーランドの小売事業経営者と会うと「うちはほとんど不景気の影響を受けていない」という類の話を聞く事があります。
ニュージーランドの個人消費は低迷が続いており、少し前にも、StatsNZ(ニュージーランド統計局)が第3四半期の小売売上高が-2.6%/年だった事を発表し、8期連続(=2年間)の減少を記録しているにも関わらずです。
読者の中にも、「ニュースでは不景気というが実のところニュージーランドがそんな厳しい局面にあるとはあまり感じない」という方も居るかと思います。
個人的・会社的に不景気ではないという方も居て当然ですが、様々な経済データから「ニュージーランドはいま不景気」を証明することは容易です。
その一つに、個人が極めて困難な状況だとしてKiwisaverから特別に引き出し申請が受理された金額をチャート化したものがあります。
チャートを一見するだけでも2023年1月にNZ1,000万ドルほどだった引き出し額が1年で4倍のNZ4,000万ドルに迫まろうとしており、ニュージーランドの個人消費が如何に厳しい局面(消費を楽しめる状況でない)かを見てとることができます。
この状況下で「うちはほとんど不景気の影響を受けていない」と言える小売事業経営者は、普段から企業努力を惜しまず他との差別化(独自性)を図り、顧客のロイヤリティを高めていたり、地場に根付いたコミュニティとの結びつきを重視していたり、ロケーションに強みがあったり、はたまた一利用者からは見え難い部分でコスト管理の徹底や他の収益ソースをもっているなど、多くの場合、複数の要因を持ち合わせていることが殆どです。
そういった事業経営者は、利下げの影響が経済全体に波及して、小売が復調するであろう来年に向けて今が投資(事業拡大)の機会であると考えることもできます。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
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