当ブログでは、日本語が「必須・有利」である、あるいは日本の技術・知識・経験が求められるニュージーランド国内の求人広告を独自に統計し、その一部をご紹介しています。
ただし、これらに該当する求人の中には、当ブログの統計・紹介基準を満たさず、統計に加えていないものもあります。その中には、「掲載基準外」でありながらも、書き方などの事情によって判断が難しい、いわばグレーゾーンの求人も存在します。
本記事ではそのような求人を「基準外求人」として扱い、統計には加えないものの、読者自身の判断に委ねるべき情報として、注意点とともにご紹介します。
求人原文
※ 本記事では求人内容の翻訳を行っておりません。
下記スクリーンショットを確認し、求人に興味を持たれた方は記事末尾の英語原文リンクからご覧ください。

掲載元:Trademe
掲載日:15 May 2025
広告主:Sushi Bi Limited
求人企業:同上
ポジション: Sushi Chef
勤務形態: Full time, Permanent
勤務地:Wellington, Wellington
給与:$ 46,800 +/yearly
求人主サイト:https://sushibi.co.nz/
締切日:記載なし
就業開始日: 記載なし
求められている日本(語)に関連した能力
最低2年の日本食調理経験
原文まま:
• Minimum of 2 years’ experience in Japanese cuisine required.
当ブログで基準外とした理由と、ここでご紹介する理由
基準外とした最大の理由
勤務時間について「週30時間以上」と記載されていますが、実際の労働時間が明確に定められていない状態で、給与は年収で「$46,800+」と提示されていますが、この「+」の意味が曖昧です。
- 「最低でも $46,800 以上支給される」という意味なのか
- 「労働時間に応じて変動する可能性がある」という意味なのか
これが明確でないため、仮に年収が固定で $46,800 であった場合、
週の労働時間が38.7時間以上になると、ニュージーランドの最低賃金($23.50/h)を下回る可能性があります。
例:
- 年収 $46,800 ÷ 年間労働 2,080時間(週40時間 × 52週) = $22.50/h
→ 最低時給を下回る
ここで紹介する理由
運営企業は正式に登記されており、店舗も複数展開、自社サイトも確認できます。
ただし、「年収表記」であることが逆に不確定要素となっており、求人広告だけでは待遇の適法性を判断できない状態です。
面接時に年収と労働時間についての確認は必須
求人に興味を持たれた方は、面接時に必ず以下の点を確認することを強くおすすめします:
- 実際の労働時間(週あたりの目安)
- 年収は固定か、それとも労働時間に応じて変動するのか
- 時給換算で最低賃金を下回らない仕組みになっているか
リンク:求人の英語原文