ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。
2024年8月12日月曜日- 第33週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
13日 | Net Migration Jun | 6月 移民純増 |
14日 | RBNZ Official Cash Rate | ニュージーランド準備銀行 政策金利 |
15日 | Selected Price Index Jul | 7月 特定商品価格指数 |
Card Spending Jun | 6月 電子決済 | |
16日 | Business NZ PMI Jul | 7月 Business NZ 製造業景況感指数 |
今週14日に行われるRBNZ(Reserve Bank of New Zealand/ニュージーランド準備銀行=NZの中央銀行)政策金利決定会合とその後の金利発表に影響を与えるとして先週大きな注目を集めていた失業率などの第2四半期雇用統計ですが、失業率は+0.2%の4.6%。賃金インフレも-0.2%の0.8%と上昇および鈍化はアナリストによりズレはあるものの大方の予想範疇内と言っても怒られないだろう数値。
従ってここまで慎重姿勢を見せ続けているRBNZが今週の政策金利でアクションを起こす(=利下げ)と考えるよりも、この先も失業率の上昇と賃金インフレの率の鈍化の進行を静観(=金利据え置き)すると考える方がノーサプライズですが、他方、この先も失業率の上昇と賃金インフレの率の鈍化の進行が見えているならインフレ目標値の到達も見えてきており、経済をいたずらに停滞させることの是非から今回、利下げすべしという意見もあります。
主要銀行アナリストのコメントを見ると、ASBは利下げ予想。ANZ, BNZ, Westpacは据え置き、Kiwibankは明言回避(利下げ推奨もRBNZがどうするかは不明というスタンス)となっていました。
また面白いのがNZIER(New Zealand Institute of Economic Research/ ニュージーランド経済研究所)が今朝10時にメディアリリースした「NZIER影の金融政策委員会」による会合の結果。Shadow Boardを影の委員会と訳してみました 笑
RBNZと関係はなくても、経済を研究する第一機関ですからどう考えているのかを見るのは興味深い。IF ‐ もしもニュージーランド経済研究所が政策金利を決定するならどうする?という記事で、9人で会合を持った結果、利下げと据え置きで(当然)意見が分かれたが、過半数が今回0.25%の利下げを支持していました。興味のある方は9名がどのように考えて据え置き、または利下げを支持したのかそれぞれのコメントも読むことができるので上記のリンクからご覧いただくとともに、ぜひご自身でもどうなると思うか?そう思う根拠は?などを考えてみると経済がまた身近に感じるきっかけになるかもしれません。
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事も併せてご覧ください。
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