ニュージーランド経済 第47週 2024年11月18日
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18/11/2024 16/04/2025
ものかん
ニュージーランドの主な経済指標の発表スケジュールをまとめました。 2024年11月18日月曜日- 第47週は以下が予定されています。
ニュージーランド:主要経済指標カレンダー
18日 Business NZ PSI Oct 10月 Business NZ サービス業景況感指数 20日 Global Dairy Trade Auction GDT取引指数
ものかん
先週はニュージーランドにしては珍しく多くの 経済指標が発表されましたが、それらの結果には特別目を引くようなサプライズや力強い動きはなく、短期的に景気回復を示すようなものもありませんでした。この意味は、需要回復の兆しは見え始めているものの、利下げ効果と言えるほどの動きはまだ現れていないと言えます。
製造業の景況感(パフォーマンス)を測定するNZ Business PMI (NZ Performance of Manufacturing Index)をみても依然として低迷しています。
逆に良い兆しと言えるのが小売セクター。消費支出そのものはまだ今年初めのレベルにすら回復していないものの、7月の減税とRBNZの利下げが開始以降、3ヶ月間緩やかながらも増加を続けています(10月は前月比+0.6%)。
Xでもコメントしたとおり
https://x.com/nznomoney/status/1856609024113774906
まだ殆どの人がローンの借り換え時期を迎えていない状況のなかで、微弱でも消費が上昇しているのは心強いと言えます。 ある意味でニュージーランドのお歳暮時期とも言えるクリスマス&夏に向かっていくなかでBlack Friday セールも始まり、さらに来週27日にもまた利下げが予想されているので消費者心理的にも財布の紐が緩くなることが見込めるため、支出の増加幅はともかく、小売セクターにとって良い方向に向かうと思われます。
NZ Business PMI (NZ Performance of Manufacturing Index/ 製造業景況感指数)とは ニュージーランド国内の製造業における活動レベルを示す月次指標で5つの主要なサブインデックスから構成されており、すべて50を基準値として50超えなら拡大、50未満なら縮小を示しています。 New Orders – 新規受注 Productions – 生産 Employments – 雇用 Finished Stockss – 完成品在庫 Deliveriess – 納期
10月のPMIは45.8(前月比 -1.2)と、2024年7月以来最低となり20ヶ月連続の縮小となりました。下記の画像はサブインデックス結果
ソース: BusinessNZ
ニュージーランドの製造業と聞いてもイマイチよく分からない? 製造業の一例として以下のような企業をイメージすると、データがより身近に感じられるかと思います。 食品・飲料加工業:Fonterra や Sanitarium 木材加工・紙製品:Carter Holt Harvey や Oji Fibre Solutions 機械・金属製品:Fisher & Paykel や Steel & Tube 建設資材・設備:Fletcher Building テキスタイル・衣料品:Kathmandu や Icebreaker テクノロジー・先端製造:Rocket Lab
これら1つ1つの経済指標の発表から、どのようなことが分かるのか? 個人の日常生活にどのようなインパクトを与えるのか?についてリストにまとめた下記記事 も併せてご覧ください。
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この記事を書いた人
ニュージーランド在住のビジネスサポーター
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