ニュージーランドのお金ドットコムでは、ニュージーランド国内のローカル求人サイトや企業・団体の公式サイトに掲載された英語の求人データを独自に集計し、ニュージーランド在住の日本人や元日本永住者の就職・転職活動に役立つ最新求人市場動向を毎月分析・掲載しています。
集計対象は以下の条件に該当し、当ブログで有効と認めた英語で掲載された求人広告。
- 日本語力が「必須」である。 または、
- 日本語力が「あると有利」とされている。 または、
- 日本に関連する「知識」「技術」「経験」が求められている
本記事では、2025年4月に募集された全ての該当有効求人データを集計し、最新の求人動向を取りまとめた結果をご紹介します。
サマリー
4月は日本語力および日本関連スキルを求める求人広告が前月比 -25。割合にして約52%減と大きく減少しました。
日本語力を求めた求人は必須と有効をあわせて-1。残りの‐24は全て日本関連の技術・知識・経験を求める求人という結果に。これまで日本食レストランのシェフ経験を中心に出ていた求人が4月は停滞したことが主な原因です。

日本関連 「技術・知識・経験」 内訳
日本関連 「技術・知識・経験」 は全てがレストラン業からのものでした。

記事:2024年ニュージーランド 日本語スキル需要企業ランキング|日本関連求人トップ10
で述べていますが日本食関連の仕事は2つの知識と1つの経験を備えれば何かしら得ることができそう。
統計月に当ブログで個別または「日本語教育関連まとめ」で紹介した求人一覧
4月に個別にご紹介した求人は1件のみでした。 これはブログを始めてから最も低い結果です。
1件:エグゼクティブ アシスタント◆オークランド ◆ Honda | Honda New Zealand
*リンクは当ブログ内の該当求人紹介ページです。求人自体は既に募集が締め切られている場合もありますのでご留意ください。
曜日ごとの求人広告掲載数
求人広告の出稿傾向を見るために集計を行っている曜日ごとの求人広告掲載数ですが、
今のところ特徴的な傾向は「ほぼ見られていません」ので、正直、気にする必要もありません。
今回4月は木曜日が最多の7件ですが、3月は土曜日、2月は火曜日。前年の傾向を見ても集計するに値するような特徴的な動きは見られていませんので、もう少し様子を見つつ、将来的には集計から外すことも検討中です。

サイト別求人掲載回数一覧
4月の求人数が大きく減少した内訳としてTrademeに出稿された該当求人件数が前月比 -17と大きく減少した事が指摘できます。
Trademeに出稿される該当求人数はおよそ全体の3-5割弱というのが従来の集計結果から見えることですが、4月は2割に満たない数字となっています。

地域別求人数一覧
該当求人数では約52%減と大幅減少を記録した4月。雇用形態別にみてもFull timeが-20件と最も大きく減少ています。
日本人在住者が多いと思われるオークランド・ウェリントン・クライストチャーチ・クィーンズタウンの4都市を地域別にみると、オークランドは求人数は減少しているものの全体の過半数を超える56.5%を占めており、割合としても前月とほぼ変わらず。オークランドの雇用市場がニュージーランド全体の該当求人を牽引する状況に変化は見られていません。ウェリントンとクイーンズタウンもほぼ横ばい。クイーンズタウンの求人が前月の4件から0件になった点に目がいきますが、観光のオンとオフシーズンの間ということかもしれません。

4月の割合 | 3月の割合 | |
4都市 合計 | 78.2% | 77.0% |
オークランド | 56.5% | 50.0% |
ウェリントン | 13.0% | 10.4% |
クライストチャーチ | 8.7% | 8.3% |
クィーンズタウン | 0.0% | 8.3% |
業種別x職種別 求人広告数 クロス集計

職種別
職種別 日本語力要件と勤務形態一覧

職種別 求人広告掲載年収の平均額

業界別
業界別 日本語力要件と勤務形態一覧

業種ごとの求人広告平均年収

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読者の皆様から、表(チャート)が見づらいというご意見を頂戴しておりました。そのため2025年4月以降の記事では、表示を画像形式に変更し、改善を図っております。
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